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MacでローカルLLMは動く?必要なメモリとおすすめのMac・RTXとの費用比較【2026年】

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自分のMacでAIを動かす「ローカルLLM」を試したいと思っても、M5 MaxやM5 Ultra搭載のMac Studioは高額です。
一方、Windows側の有力候補であるRTX 5090は品薄が続き、購入画面の前で手が止まります。
50万円前後の予算では、Macのまま試すか、RTX機を足すか、思い切ってMac Studioを買うかが悩みどころです。

今のMacで試せる範囲から、予算50万円前後でのMacとRTX機の比較、大きなモデル向けのMac Studio M5 Ultraまで順番に解説します。
この記事は、Apple・MLX・Ollama・LM Studio・Strata公式GitHubと各メーカー公式サイトの情報をベースに、当サイトの実測を加えてまとめています。
公式情報の確認時点は2026年10月17日です。

この記事のポイント
  • いまのMac(M1以降)でも、メモリの量次第で小型〜中型モデルは試せます
  • 予算50万円前後なら、VRAM16GBのRTX機(RTX 5070 Ti・RTX 5080)を足すか、Mac Studio M5 Max 64GBを選ぶかが現実的な比較になります
  • Mac Studio M5 Ultra(256GB構成)の出荷は15〜17週間(2026年10月17日時点)。先に決済し、後から届く売り方です
  • 開発元の計測と当サイトの実測は条件が違うため、数値は分けて読みます

結論:予算で選ぶ — Macのままでいい人・RTX機を足す人・Mac Studioを狙う人【2026年】

ポイント
  • 選ぶ道は、Macのまま試す・RTX機を足す・Mac Studioを狙うの3つ
  • どの道でも、動かせるモデルの大きさを決めるのはメモリの量
  • 予算と、答えを待てる時間の長さで選ぶ道が変わる
いまのMacで試す・RTX機を足す・Mac Studio(M5 Max・M5 Ultra)を買うの3つの道と、それぞれにおすすめの人を示す図
予算で選ぶ3つの道。どの道でも、動かせるモデルの大きさを決めるのはメモリの量

選び方の軸は3つです。
いまのMacをそのまま使うか、予算50万円前後でRTX機を足すか、大きなモデルのためにMac Studioを新しく買うかです。
どの道を選ぶかで、おすすめの人と目安の価格が変わります。

選択肢おすすめの人目安の価格
(2026年10月17日時点)
詳細を記載した見出し
いまのMacで試すすでにMacを持ち、小型〜中型モデルから始めたい人追加費用なしいまのMacのメモリを確かめる
50万円前後で
RTX機を足す
速さ・CUDA対応ソフトの多さを重視する人384,800円〜489,800円程度(VRAM16GBのRTX 5070 Ti・RTX 5080機)予算50万円前後でできること
Mac Studioを買う
(M5 Max・M5 Ultra)
Macの静かさ・省電力のまま大きなモデルを動かしたい人。
より大きなモデルならM5 Ultra
M5 Max 128GB・1TBは941,800円から
M5 Ultraは949,800円から(256GB構成は1,903,800円)
Macのまま狙うなら
大きなモデルならMac Studio M5 Ultra
予算と目的で選ぶ3つの道。価格は2026年10月17日時点でApple Store・各社公式サイトで確認した税込価格

RTX機を足す場合、HP HyperX OMEN 35Lが429,800円からです(2026年10月17日時点の税込価格)。
詳しくは以下の項目で解説しています。

どの道を選んでも、動かせるモデルの大きさを決めるのはメモリの量です。
次の節で、MacでローカルLLMが動く仕組みを順番に見ていきます。

MacでローカルLLMが動く仕組み

ポイント
  • Macは、CPUとGPUが1つの大きな机を一緒に使う「統合メモリ」という作り
  • 机(メモリ)の広さと、机の上の本を読み取る速さ(帯域)の両方が答えの速さを決める
  • LM Studioの中身は、MLXとllama.cppという2つの仕組み

AI(LLM)は、分厚い百科事典を持った物知りの人にたとえられます。
AIが答えを書くには、百科事典を広げる机(メモリ)と、机に広げた本を読み取る速さ(メモリ帯域)が要ります。
百科事典にあたるのが、AIが学習した情報をまとめた「モデル」で、ふだんは本棚(SSD)にしまってあります。

WindowsのPCでは、GPUが使う机(GPU専用メモリ=VRAM)と、CPUが使う机(メインメモリ)が別々にあります。
Macは、CPUとGPUが1つの大きな机を一緒に使う「統合メモリ」という作りです。

WindowsはCPUの机(メインメモリ)とGPUの机(VRAM)が別々で、MacはCPUとGPUが1つの大きな机(統合メモリ)を一緒に使うことを示す図
メモリを机にたとえると、Macは1つの大きな机をCPUとGPUで一緒に使う

統合メモリ

統合メモリでは、CPUとGPUが同じメモリ領域を読み書きします。
WindowsのPCのように、GPU用の机へ本を写し直す手間がなく、大きなモデルも1つの机にそのまま広げられます。
CPUとGPUが同じメモリを使う作りが、大きなモデルを丸ごと動かしやすい理由です。

帯域

机の広さと同じくらい大事なのが、机の上の本を読み取る速さにあたるメモリ帯域です。
帯域が広いほど、AIは1秒に多くの文字を書けます。
Appleのチップごとの帯域は、公式仕様では次の通りです。

  • M5:153GB/s
  • M5 Pro:307GB/s
  • M5 Max:460GB/s(32コアGPU構成)・614GB/s(40コアGPU構成)
  • M5 Ultra:1.2TB/s
  • M6:153GB/s(16GB構成)・170GB/s(24GB・32GB構成)

同じ64GBのメモリでも、Mac mini M5 Pro(307GB/s)とMac Studio M5 Max 40コアGPU構成(614GB/s)では帯域が2倍違い、答えを書く速さが変わります。
メモリの量だけでなく、帯域も合わせて見るのがポイントです。

MLX

Mac向けのローカルLLMアプリ、LM Studioは、計算を担う仕組みとしてMLXとllama.cppを使っています。
MLXはMacで推論や学習の計算を行う仕組みで、複数のMacで計算を分け合う機能も持っています(後半の「512GBを待てないなら:Mac Studioを2台つなぐ」で説明します)。

Ollamaは、macOS Sonoma(14)以降のMacで動きます。
Apple Mシリーズは、CPUとGPUの両方を計算に使えます。
Intel(x86)のMacは、CPUだけの対応です。
モデルによって数十〜数百GBの空き容量が要ります。

LM Studioは、macOS 14.0以上のApple シリコン搭載Mac(公式ページの対応チップの表記はM1・M2・M3・M4)で動き、メモリは16GB以上を推奨しています。
8GBのMacでは、小さいモデルと短い文脈に限られると公式に案内されています。

M1以降のMacなら、OllamaとLM Studioのどちらも動きます。
快適に使えるかどうかを分けるのは、チップの世代よりもメモリの量です。

いまのMacで試すならメモリを確かめる

ポイント
  • 動くかどうかは、まずメモリの量で決まる
  • 16GBは小型モデルが中心、64GB以上で大きなモデルも視野に入る
  • インストール手順の細部より、まず空き容量と動作条件を確かめる

メモリ別にできること

Macのメモリ(統合メモリ)は、あとから増やせません。
買う前、または今持っているMacで試す前に、メモリの量でできることの目安を確かめます。

Macの統合メモリ8GB〜256GB以上とRTXのVRAM 8〜32GBで、できることの目安を上下2段で比べた図。RTXはStrataを使うとVRAM12GB以上・メモリ32GB以上で125B級に届き、Macの24〜32GB・64GBと点線でつながる
メモリ別にできることをMacとRTXで比べた図(LM Studio公式・Strata公式・Apple公式仕様と、当サイトのPCの選び方・Strataの実測から作成)
メモリできることの目安出典
8GBLM Studio公式は「小さいモデルと短い文脈に限る」と案内LM Studio公式
16GBLM Studio公式の推奨ライン。小型モデルの推論が中心LM Studio公式
24〜32GBStrata公式は32〜48GBならSSDから読みながら動くと案内(24GBは未テスト)。開発元はM4 Mac mini 32GBでQ2_0量子化を毎秒約8〜14トークンと計測Strata公式
64GBStrata公式がQ2_0量子化の目安として示す容量(64GBから)Strata公式
128GBStrata公式の目安でUD-Q4_K_XL量子化が収まる容量。開発元がM5 Max 128GBで測った速度はQ2_0で毎秒107〜114トークンStrata公式
256GB以上Mac Studio M5 Ultra帯のメモリ量。この容量でのStrataの計測結果は公式に公開されていないApple公式・Strata公式
メモリ別にできることの目安。Strata公式ドキュメント・LM Studio公式・Apple公式仕様を2026年10月16〜17日時点で整理

16GBや24GBのMacについて、Strataの公式ドキュメントには動作結果の記載がありません。
「小さめのMacは未テスト」と公式に書かれているため、小容量メモリのMacでStrataが動くかどうかは確認できていません。
一方、OllamaとLM Studioは、より小さなモデルであれば16GB前後でも回答を生成する「推論」を試せます。

始め方:OllamaとLM Studio

使い始める前に、MacのOS・メモリ・空き容量がアプリの動作条件を満たすかを確かめます。

Ollamaは、macOS Sonoma(14)以降のMacで動きます。
モデルによって数十〜数百GBの空き容量が要るため、ダウンロード前にストレージの空きを確かめておくと安心です。

LM Studioは、macOS 14.0以上のApple シリコン搭載Macで動き、メモリは16GB以上を推奨しています。
8GBのMacでは、小さいモデルと短い文脈に限られます。

予算50万円前後で何ができるか — MacとRTX機を比べる

ポイント
  • 同じ50万円前後でも、Macを選ぶかRTX機を足すかで使い方が変わる
  • 大きなモデル(125B級)の動き方は、開発元の計測と当サイトの実測で条件が違う
  • Macは静かで電力が小さく、RTX機は速さとソフトの多さが強み

予算50万円前後で検討する候補を、価格とメモリの量で比べました。
RTX機は、VRAM16GBで50万円前後までのRTX 5070 Ti搭載4機種とRTX 5080搭載1機種。
RTX 5080はVRAMがRTX 5070 Tiと同じ16GBで、載せられるモデルの大きさは同じです。
当サイトの実測機はRTX 5070 Tiで、RTX 5080の速さは計測していません。
Macは、Mac Studio M5 Max(64GB構成)とMac mini M5 Pro(64GB構成)です。

機種GPU・メモリ主な構成価格(確認日)購入
FRONTIER FRGKB550/C
FRONTIER FRGKB550/C
RTX 5070 Ti(16GB)Ryzen 7 5700X/メモリ32GB/1TB384,800円
(2026年10月19日時点・受注生産)
公式ページを見る
HP HyperX OMEN 35L
HP HyperX OMEN 35L
アドバンス シグニチャー
RTX 5070 Ti(16GB)Ryzen 7 9700X/メモリ32GB/1TB429,800円から
(2026年10月17日時点・大決算祭り第2弾・入荷予定あり)
HP公式を見る
FRONTIER FRGKB860M/CG3
FRONTIER FRGKB860M/CG3
(当サイトの計測機)
RTX 5070 Ti(16GB)Core Ultra 7 265F/メモリ32GB/1TB469,800円
(2026年10月17日時点・受注生産)
公式ページを見る
Lenovo Legion Tower 5 30AGB10
Lenovo Legion Tower 5 30AGB10
RTX 5070 Ti(16GB)Ryzen 7 7700X/メモリ32GB/1TB469,480円
(2026年10月17日時点)
公式ページを見る
FRONTIER FRGHLMB650/WS1006
FRONTIER FRGHLMB650/WS1006
RTX 5080(16GB)Ryzen 7 9800X3D/メモリ32GB/1TB489,800円
(2026年10月18日時点)
公式ページを見る
Mac Studio
M5 Max(18コアCPU・40コアGPU)
Mac Studioのイメージイラスト
(イメージ)
統合メモリ64GB初期構成527,800円から
(2026年10月17日時点・Apple Store)
Amazonで見る
Mac mini
M5 Pro(15コアCPU・16コアGPU)
Mac miniのイメージイラスト
(イメージ)
統合メモリ64GBSSD 1TB/2.5ギガビットEthernet533,800円
(2026年10月17日時点・Apple Store)
Amazonで見る
予算50万円前後の候補(VRAM16GB以上のRTX機)。価格は税込で、確認日時点の各社公式ページ・Apple Storeの表示

HPのHyperX OMEN 35Lは、11構成のうち「入荷予定あり」の表示が付くのはRTX 5070 Tiの2構成だけです。
RTX 5070 Tiは品薄になっていると考えられます。
HPの表示を根拠にした当サイトの見立てです。

Mac・メモリ32GBはSSDから読みながら、Mac・メモリ64GBはメモリに載り、RTX 5070 Ti・メモリ32GBはVRAMとメインメモリに分けて125B級モデルを動かすことを示す図
同じ125B級モデルでも、構成によってモデルの置かれ方が変わる

大きなモデルの動き方も見ておきます。
総125Bという規模の大型モデル、Qwen3.8-Flash-Nextを、無料ソフトのStrataで動かした場合の目安。
表に出てくる「量子化」は、百科事典を省スペース版にするように、モデルのデータを小さくする方法です。
「トークン」はAIが扱う文字や単語の区切りで、毎秒の数値は回答を生成する速さ。
開発元の計測と当サイトの実測は機種や構成が違うため、表では計測の種類を分けています。

条件計測の種類数値
Mac・メモリ32GB(SSDから読みながら)開発元の計測(M4 Mac mini)Q2_0量子化で毎秒約8〜14トークン
Mac・メモリ64GB開発元の目安Q2_0量子化の目安が64GBから(この容量での速度は公開されていない)
RTX 5070 Ti・メモリ32GB(Windows)当サイトの実測Q2_0量子化で毎秒69.6トークン(3回の中央値・初回は30.0)
125B級モデル(Qwen3.8-Flash-Next・Strata)の動き方。GPUの規模・メモリの量・計測条件が違うため、数値だけで順位は付けられない

Mac側の数値は、Strataの開発元が公式に発表した計測です。
当サイトの69.6トークン(初回は30.0トークン)は、RTX 5070 Ti・メモリ32GBのWindows機で、Qwen3.8-Flash-NextのQ2_0を動かした実測です。
話題を初めて聞く形(cold)で前置きのない質問(深さ0)を3回送ったときの中央値です。
同じ形の質問を続けて送った3回(warm)では、中央値で毎秒91.0トークンまで上がりました。
GPUの規模もメモリの量も違うため、表の3つの条件を単純に並べて速さを決めることはできません。

Macがおすすめの人は、静かな環境で長時間動かしたい人。
Mac miniの最大消費電力は155W、Mac Studioは480Wで、どちらも公式の値です。
使い慣れたMacのアプリや環境を続けられる点も、Macを選ぶ理由になります。

RTX機がおすすめの人は、同じ予算で速さを求める人や、NVIDIAのGPUで計算する仕組み「CUDA」に対応したソフトを多く使う人。
ゲームや画像生成など、AI以外の用途にも使える点もRTX機の特徴です。

Macのまま狙うなら

ポイント
  • Mac mini・Mac Studioは、注文してから届くまで時間差がある
  • 2026年8月25日に発表・予約開始、9月22日にお届け開始
  • 512GBメモリのMac Studioは2026年10月17日時点でまだ選べない

Macを買う場合の候補と、出荷までの目安をまとめました。
Appleの直販は、構成によって注文から出荷まで数週間かかります。
公式の構成画面に表示される出荷日を確認日付きで載せています。

機種チップメモリ価格(税込)出荷日(2026年10月17日時点)買える場所
Mac miniM5 Pro64GB・1TB533,800円1〜2週間Amazonで見る
Mac StudioM5 Max128GB・1TB941,800円3〜4週間Amazonで見る
Mac StudioM5 Ultra(36コアCPU・80コアGPU)256GB・1TB1,903,800円15〜17週間Amazonで見る
MacBook AirM516〜32GB224,800円から今回は未確認Amazonで見る
MacBook ProM5・M5 Pro・M5 Max〜128GB339,800円から今回は未確認Amazonで見る
Macの構成別価格と出荷日。2026年10月17日にApple Storeで確認した値(出荷日はMac mini・Mac Studioの構成画面の表示)で、出荷日は変わります

2026年10月17日にApple Storeの構成画面で確認した値です。
出荷日は、在庫や注文状況によって変わります。

発表は2026年8月25日でした。
同日から予約注文を受け付け、お届けと店頭販売の開始は2026年9月22日です。
先に予約と決済を受け、後から順に届ける売り方になっています。

512GBメモリは、Mac Studio M5 Ultra(36コアCPU・80コアGPU)構成だけに用意されるオプションです。
2026年10月17日時点のApple Storeの構成画面には「10月下旬に発売」という注記があり、まだ選べません。

学生・教職員向けの価格は、Mac mini M6が132,800円から、Mac Studio M5 Maxが385,800円からです。

価格・構成はAmazonで確認

構成ごとに価格が変わります

価格・構成はAmazonで確認

構成ごとに価格が変わります

価格・構成はAmazonで確認

構成ごとに価格が変わります

Macはそのまま、RTX機を家に足すなら

ポイント
  • RTX機をAI専用の部屋に見立て、Macから話しかける使い方ができる
  • 別の機器から使うときは、StrataもOllamaもネットワークの設定を変える
  • 使う範囲は家のネットワークの中だけにする

MacとRTX機を両方持つ場合、RTX機を家の中のAI専用の部屋に見立て、Macから話しかける使い方ができます。
Mac側の環境は変えず、大きなモデルや速い処理が要るときだけRTX機を使う形です。

家のネットワークの中で、MacからRTX機で動くAIにキーを設定して接続する図
RTX機を家の中のAI専用の部屋に見立て、Macから話しかける

Strataで別の機器から使うときは、Strataを動かすPCで--host 0.0.0.0 --api-key <鍵>のように起動し、必ずキーを設定します。
Strataには、ほかのアプリからAIへ質問を送る窓口(API)と、ブラウザで開けるチャット画面があります。
APIはOpenAI互換です。

Ollamaは、既定で127.0.0.1(Ollamaを動かすPCだけ)で動きます。
別の機器から接続できるようにするには、接続先を指定する設定値(環境変数)OLLAMA_HOSTを変えます。

当サイトでは、Macの画面からネットワーク越しにRTX機へ接続し、RTX機のフォルダを開いてモデルのダウンロードや計測をしたことがあります。
MacからRTX機そのものを遠隔操作する使い方と、RTX機で動くAI(Strata・Ollamaなど)にMacから質問を送る使い方は別です。
この記事では、RTX機のAIにMacから質問を送る方法を中心に、公式の手順に沿って説明します。

別の機器からも使えるようにする場合、家のネットワークの中だけで使い、ルーターのポート開放はしないのが基本です。
Strataの公式も、キーを必ず設定するよう明記しています。

RTX機の候補

Macから質問を送るAI専用機は、Macの代わりではなく、Macに足す2台目です。
Macにすでに予算をかけているなら、RTX機は条件を満たす範囲で小さめに抑える考え方もあります。
RTX機を足す理由は、Macでは動かしにくい大きなモデルを動かすことです。
そのため、Strataで125B級を動かせる条件(VRAM12GB以上・メモリ32GB以上)を満たす機種に絞り、2026年10月18日時点の各社公式サイトの価格でVRAMの小さい順に並べました。

機種GPU・メモリ価格
(2026年10月18日時点・税込)
載せられるモデルの目安購入
FRONTIER FRGHLMB650/WS0924
FRONTIER FRGHLMB650/WS0924
RTX 5070
(12GB)
メモリ32GB
312,800円Strata公式の条件(VRAM12GB以上・メモリ32GB以上)を満たし、125B級の対象。
当サイトの実測は16GBの機種だけ
FRONTIER公式を見る
マウス G TUNE DG-A7G6T
(ホワイト)
マウス G TUNE DG-A7G6T
(画像はブラック)
RTX 5060 Ti
(16GB)
メモリ32GB
329,800円からStrataで125B級。
gpt-oss-20b、Qwen3.8-27B(UD-Q3_K_XL)も載る
マウス公式を見る
FRONTIER FRGKB550/C
FRONTIER FRGKB550/C
RTX 5070 Ti
(16GB)
メモリ32GB
384,800円Strataで125B級。
gpt-oss-20b、Qwen3.8-27B(UD-Q3_K_XL)も載る
FRONTIER公式を見る
FRONTIER FRGKB860M/CG3
(当サイトの計測機)
FRONTIER FRGKB860M/CG3
RTX 5070 Ti
(16GB)
メモリ32GB
469,800円上と同じ範囲。
Strataの125B級で毎秒69.6トークン(当サイトの実測・3回の中央値・初回は30.0)
FRONTIER公式を見る
FRONTIER FRGHLMB650/WS1006
FRONTIER FRGHLMB650/WS1006
RTX 5080
(16GB)
メモリ32GB
489,800円VRAMはRTX 5070 Tiと同じ16GBで、載せられるモデルも同じ範囲FRONTIER公式を見る
Strataの条件を満たすRTX機の候補(VRAMの小さい順)。モデルの目安はStrata公式の条件と、当サイトのローカルLLM向けPCの選び方・Strataの実測の範囲

RTX 5090(32GB)は、2026年10月18日時点でHP・Lenovo・FRONTIER・マウスの4社とも注文できない状態でした。

3分でわかる メーカーによる支払い額の違い

知ってた?価格の上昇率を考えると割安

大きなモデルならMac Studio M5 Ultra

ポイント
  • M5 Ultraは96GBか256GBのメモリで、512GBは10月下旬予定の表示のまま
  • AppleのテストでAI演算性能はM3 Ultraの最大4.3倍
  • 2台つなぐ仕組みはあるが、速度の数字は公式に無い

Mac Studio M5 Ultraは、メモリ96GBまたは256GBを選べます。
512GBのメモリは、2026年10月17日時点でも「10月下旬に発売」という注記のままで、構成画面では選べません。
帯域は1.2TB/sで、64コアGPUと80コアGPU、どちらの構成でも変わりません。

Appleは、2026年7月のテストで、M5 UltraのAI演算性能がM3 Ultraの最大4.3倍、M1 Ultraの9.8倍になったと発表しています。

512GBを待てないなら:Mac Studioを2台つなぐ

メモリ512GBのMac Studioは、2026年10月17日時点のApple Storeではまだ選べません。
大きなモデルを手元で早く試したい場合は、いま選べる構成のMac Studioを2台つなぎ、1つのモデルを2台に分けて載せる方法があります。
Thunderbolt 5のケーブルでMacどうしを直結して組めるのが、MLXの特徴です。

2台のMac StudioをThunderbolt 5で直結し、MLXの仕組み(JACCL)でモデルを分けて動かす図
Mac Studio 2台をThunderbolt 5で直結してモデルを分けて動かす

MLXという仕組みには、複数のMacをつないで計算を分け合う機能があります。
MLXの通信方式のうちJACCLは、Thunderbolt 5でつないだMacどうしの通信に対応し、macOS 26.2以降で使えます。
有効にするには、macOSの復旧モードで設定を行い、再起動します。
Macどうしをケーブルで直結する形だけに対応し、接続ごとの設定が要ります。

MLXには、モデルを複数のMacに分けて動かす「テンソル並列」という仕組みもあります。
Llama型のモデルで使う例が公開されています。
公式の例はM3 Ultra 4台で、M5 Ultraの例はありません。

たとえばM5 Ultra(36コアCPU・80コアGPU)の256GB構成を2台そろえると、メモリは合計512GBで、価格は2台で3,807,600円です(1台1,903,800円・2026年10月17日時点の税込価格)。
メモリ96GBの構成なら、2台で1,899,600円からで、合計192GBです。
1台では載らない大きさのモデルを、2台のメモリに分けて載せる考え方です。

ただし、2台に分けて動かしたときの速さ(トークン/秒)はMLXの公式ドキュメントに数値がなく、512GB構成の1台と同じ使い心地になるかは分かりません。
Strataの公式資料にも、2台構成についての記載はありません。
512GB構成が選べるようになるのを待つか、2台で先に始めるかは、試したいモデルの大きさと予算で決めるのがおすすめです。

StrataのMac対応(試験的)

ポイント
  • 2026年10月13日のv0.1.44で、Macへの対応を試験的に追加
  • 開発元が測ったMacはM5 Max 128GBとM4 Mac mini 32GBの2台だけ
  • Macで使う条件と開発元の計測は、Strataの解説記事で更新している

Strataは、総125BのQwen3.8-Flash-Nextを普通のPCで動かす無料のソフトです。
2026年10月13日のv0.1.44で、Mac(Apple Silicon・Metal)への対応を試験的に追加しました。
対象はM1〜M5のMac、macOS15以上で、Intel Macは対象外です。

Mac用の完成品は配布されていません。
./setup.shを実行すると、Mac上で動作に必要なエンジンを組み立て、モデルをダウンロードして、サーバーを起動します。
Python 3.10以上が要りますが、setup.shが自動で用意します。

開発元が速度を測ったMacは、M5 Max 128GBとM4 Mac mini 32GBの2台だけです。
M5 Max 128GBでは、量子化Q2_0で毎秒107〜114トークンでした。
M4 Mac mini 32GBはメモリに載らずSSDから読みながら動かし、Q2_0で毎秒14.1トークン(短い質問)でした。

一度に処理できる依頼(リクエスト)は1つだけです。
質問や資料など、AIがまとめて扱う文脈の長さは32Kまでの計測です。

Macで使う条件と開発元の計測は、Strataの解説記事で更新しています。
当サイトのRTX 5070 Tiでの実測は、Qwen3.8-Flash-Nextの32GB実測の記事にまとめています。

まとめ

MacでのローカルLLMは、メモリの量と帯域で何ができるかが決まります。
予算50万円前後なら、Macを買い替えたり買い増したりして新しいMacの環境で始める方法と、今のMacはそのまま使い、RTX機を足して2台で使う方法があります。

  • 新しいMacで始める人:静かに長時間動かしたい、Macだけで完結させたい、省電力を重視する
  • 今のMacにRTX機を足す人:同じ予算で速さを求める、CUDA対応ソフトを多く使う、ゲームや画像生成も一緒にやりたい

価格・出荷日・在庫は、確認後に変わる場合があります。
この記事と各解説記事で随時更新していきます。
使った時間に応じて料金を払うクラウドGPUで費用を抑えたい場合は、「ローカルLLMはPCを買うべきか」の記事で、クラウドGPUとの費用を使う時間とモデルの大きさ別に試算しています。
RTX機の候補を広く見るならローカルLLM用のGPU・PCの選び方、RTX Spark搭載機まで含めて比べるならRTX Spark・Mac・RTX 5090の比較記事にまとめています。

よくある質問(FAQ)

M1・M2のMacで動きますか?

OllamaとLM Studioは、M1以降のMacで動きます。
快適に使えるかどうかは、チップの世代よりもメモリの量で決まります。

メモリ8GBのMacで使えますか?

LM Studio公式は、8GBのMacでは小さいモデルと短い文脈に限ると案内しています。
LM Studio公式の推奨は16GB以上です。

MacBook Airで足りますか?

MacBook AirはM5搭載で、メモリは16GBから32GBまで選べます。
16GBは小型モデルが中心です。
32GBなら、Strataの開発元の資料ではSSDから読みながら125B級を動かせる範囲ですが、MacBook Airでの計測はありません。

Intel Macで使えますか?

Ollamaは、Intel(x86)のMacではCPUだけの対応です。
Strataは、Intel Macでは動きません。
LM Studioも、Apple シリコン搭載Macが対象です。

RTX 5080ならRTX 5070 Tiより向いていますか?

RTX 5080とRTX 5070 Tiは、どちらもVRAMが16GBで、載せられるモデルの大きさは同じです。
速さや価格の違いで選びます。

MacからWindowsのPCのAIを使えますか?

Strataはキーを設定すれば別の機器からも使える仕組みを持ち、OllamaもOLLAMA_HOSTでネットワークに出せます。
Macから、家のネットワークの中で、WindowsのPCのAIに接続する形です。

Mac Studioを2台つなぐと速くなりますか?

MLXにはMacどうしをつなぐ仕組み(JACCL)がありますが、速度の数字は公式に出ていません。
M5 Ultra搭載のMac Studioを2台そろえると、最低1,899,600円からです。

参考ソース(公式)

この記事で使った数値・事実の出典です。
価格・出荷日のように確認日が変わるものは、本文の各該当箇所に時点を明記しています。

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