DLSSとは?4・4.5・5の違いと対応グラボ・ゲーミングPCをやさしく解説【2026年】
ゲームの設定画面やグラフィックボードの比較記事で「DLSS」という文字を見かけて、何のことか分からないまま通り過ぎたことはないでしょうか。
「DLSS 4.5」「DLSS 5」と数字が増えていくたびに、自分のグラボで使えるのかどうかも気になります。
この記事では、DLSSの役割を身近なたとえで説明します。
4・4.5・5の違いと、自分のグラボで使える機能は、早見表で確かめられます。
あわせて、DLSS 5に対応するゲーミングPCと、似た役割のAMD FSRとの違いも紹介します。
この記事は、NVIDIA公式の「DLSS」ページとDLSS 5の発表記事、AMD公式のFSRページをもとにまとめました(2026年10月16日確認)。
DLSS 4.5とフレーム生成については、当サイトがPRAGMATAをLegion 5a Gen 11(RTX 5060 Laptop)とFRONTIER FRGKB860M/CG3(RTX 5070 Ti)の2台で動かした体感もあわせて紹介しています。
- DLSSは、AIで画質とフレームレートを底上げする機能の詰め合わせ
- 基本は超解像度・DLAA・フレーム生成・マルチフレーム生成・レイ再構成の5つで、DLSS 5で3D-Guided Neural Renderingが加わった
- 対応グラボはRTX 20〜50で機能ごとに異なり、DLSS 5はRTX 50シリーズだけ(ノートPC用GPUも含む)
- DLSS 5は2026年9月1日のNVIDIA公式ニュースで提供開始が案内された。対応ゲームでだけ動く独立機能
DLSSとは|小さく描いた絵をAIで仕上げるNVIDIAの技術
DLSSの基本となる超解像度は、小さな下書きをAIが大きなキャンバスへきれいに描き直すような技術です。
ゲーム側は小さく・粗く描くことで処理を軽くし、AIが大きく描いたときに近い見た目へ仕上げます。

NVIDIA公式は、DLSSを「AIを使用してFPSを向上させ、遅延を低減し、画質を向上させる革新的なニューラル レンダリング テクノロジのスイートです」と説明しています(NVIDIA公式・2026年10月16日確認)。
「スイート」という言葉のとおり、DLSSは1つの機能ではなく、複数の機能が1つの名前にまとまったものです。
NVIDIA アプリを使うと、何百ものゲームをアップデートして最新のDLSS機能を利用できます(NVIDIA公式・2026年10月16日確認)。
ゲームごとに個別のアップデートを待たなくても、新しいDLSS機能へ切り替えられる点が特徴です。
DLSSでできること5つ
DLSSという1つの名前の中には、役割の違う5つの機能が入っています。
各機能を、身近なたとえと公式の説明を並べて紹介します。
| 機能 | たとえ | 公式の説明 |
| 超解像度 | 小さく描いた下書きを、AIが大きな絵へ描き直す | 「AIを用いて、低解像度の入力から高解像度のフレームを出力することで、パフォーマンスを向上させます」 |
| DLAA | 大きさは変えず、同じキャンバスの中だけをAIがきれいに塗り直す | 「DLSS用に開発された超解像度技術と同じものを使用し…ネイティブ解像度で構築」する機能 |
| フレーム生成 | パラパラ漫画のコマとコマの間に、AIが新しい1枚を描き足す | 「NVIDIA Reflexで高い応答性を保ちながら、AIを活用してフレームを生成」 |
| マルチフレーム生成 | コマとコマの間に、AIがまとめて複数枚を描き足す | フレーム生成のあとにDLSSへ加わった機能。公式の対応表ではRTX 50シリーズだけが対応 |
| レイ再構成 | レイトレーシングで描いた光の当たり方を、AIが後からきれいに整える | 既存のシーンデータを再構成して「よりクリーンなレイ トレーシングによる照明」を作る機能 |

レイ再構成が仕上げるレイトレーシングそのものと、レイトレーシングに対応するGPUは、レイトレーシング対応GPUの解説記事で紹介しています。
DLSS 4・4.5・5の違い
DLSSは2018年に最初にリリースされ、当初は超解像度に対応していました。
その後、フレーム生成とマルチフレーム生成が順番に加わっています(NVIDIA公式・2026年10月16日確認)。
DLSS 4.5では、超解像度とレイ再構成に使うAIが「第2世代Transformerモデル」に切り替わりました。
RTX 50シリーズ向けには、ダイナミック マルチ フレーム生成が加わりました。
ダイナミック マルチ フレーム生成は、「さまざまなゲームやシーンに応じて倍率を動的に調整」する仕組みです。
4.5のレイ再構成は2026年8月25日の記事で「すべてのGeForce RTXゲーマー向け」に提供開始と案内され、超解像度とダイナミック マルチ フレーム生成は同記事の公開前から対応済みです(NVIDIA公式・2026年10月16日確認)。
NVIDIA公式は「現在のDLSS 4.5テクノロジーは、AIを活用して画面に表示される24ピクセルのうち23ピクセルを描画することができます」とも説明しています。

DLSS 5は、2026年9月1日のNVIDIA公式ニュースで提供開始が案内された新しい機能です。
従来のDLSSは「既存のシーン データを再構成して高解像度の画像、追加フレーム、またはよりクリーンなレイ トレーシングによる照明」を作ることに重点を置いていました。
DLSS 5は「AIを活用して、豊かなライティングとマテリアルの詳細を生成」します(NVIDIA公式・2026年10月16日確認)。
速くする技術の集まりだったDLSSに、光の当たり方や物の質感を描き足して、絵そのものをリアルにする技術が加わりました。

| 2018年〜 | DLSSが登場。最初は超解像度に対応 |
| その後 | フレーム生成、マルチフレーム生成が順に追加 |
| DLSS 4.5 | 超解像度・レイ再構成が第2世代Transformerモデルに。ダイナミック マルチ フレーム生成を追加(レイ再構成は2026年8月25日に全RTXゲーマー向けへ) |
| DLSS 5(2026年9月1日のNVIDIA公式ニュースで提供開始が案内) | 3D-Guided Neural Renderingで、AIが光とマテリアルの詳細を新しく生成 |

自分のグラボで使える?対応早見表
DLSSで使える機能は、グラボの世代によって異なります。
NVIDIA公式の対応表は次のとおりです。
| 機能 | RTX 50 | RTX 40 | RTX 30 | RTX 20 |
| DLSS 5 | ○ | — | — | — |
| マルチフレーム生成 | ○ | — | — | — |
| フレーム生成 | ○ | ○ | — | — |
| レイ再構成 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 超解像度 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| DLAA | ○ | ○ | ○ | ○ |
超解像度・DLAA・レイ再構成はRTX 20シリーズまで使えますが、フレーム生成はRTX 40シリーズから、マルチフレーム生成とDLSS 5はRTX 50シリーズからの対応になります。
手持ちのグラボがRTX 30・20シリーズの場合、超解像度・DLAA・レイ再構成は使えて、フレーム生成・マルチフレーム生成・DLSS 5は使えません。
RTX 50シリーズの型番ごとの違いは、RTX 50シリーズの解説記事で比べられます。
DLSS 5とは|いつから・何が変わるか
DLSS 5は、2026年9月1日のNVIDIA公式ニュースで提供開始が案内されました。
「すべてのGeForce RTX 50シリーズGPUおよびGeForce NOW向けに、『NBA 2K27』で3D-Guided Neural Renderingが初登場」と案内されています(NVIDIA公式・2026年10月16日確認)。
2026年3月に初めて発表されたときは、GeForce RTX 5090を2枚搭載した構成で動かしていました。
その後の改良で、現在はGeForce RTX 50シリーズのGPU1枚、ノートPC用GPUでも利用できるようになっています(NVIDIA公式・2026年10月16日確認)。
GeForce RTX 50シリーズGPUを単独で使い、最大4K解像度に対応します。
1フレームを入力すると1フレームを出力し、同じ入力には同じ出力を返す仕組みです。
DLSS 5は、超解像度・マルチフレーム生成・レイ再構成とは別に、必要に応じて使う独立した機能です。
ゲームの開発元は、ほかの機能と組み合わせてDLSS 5を有効にできます。
NVIDIA公式は「ゲーマーにとっては、単にオンとオフを切り替えるだけのシンプルな機能です」と説明していて、プレイヤー側で細かい調整をする機能ではありません(NVIDIA公式・2026年10月16日確認)。
使い始めるには、グラボを動かすソフトであるGeForce Game Ready ドライバーの最新版、またはGeForce NOWが必要です。
対応タイトルは「今後数週間から数か月以内に…さらに増加する予定」で、2026年秋にはモデルのアップデートも予定されています(NVIDIA公式・2026年10月16日確認)。
現時点で対応が確認できているのは『NBA 2K27』で、ほかのタイトルの対応時期は公式発表を待つ状況です。
DLSS 5に対応するゲーミングPC
DLSS 5は、GeForce RTX 50シリーズGPUを積んだPCなら、ノートPCでもデスクトップでも使える機能です。
ただし、対応ゲームでだけ動く機能です(最初の対応タイトルは『NBA 2K27』)。
当サイトで実機・解説記事にしてきたRTX 50シリーズ搭載機の中から、ノートPC3機種・デスクトップ2機種を紹介します。
価格は2026年10月17日にメーカー公式サイトで確認した金額(税込)で、構成変更やセールの入れ替わりで変わることがあります。
| 製品名 | 構成とGPU | 価格(確認日) | 購入・解説 |
Lenovo Legion 5a Gen 11![]() | ノート/Ryzen AI 7 450(GPUをカスタマイズ) GeForce RTX 5060 Laptop(8GB) | 303,895円から (2026年10月17日) | 公式ページを見る レビューを読む |
HP HyperX OMEN MAX 16(インテル)![]() | ノート/パフォーマンスモデル(マウスセット)・Core Ultra 7 270HX Plus・32GB GeForce RTX 5070 Ti Laptop(12GB) | 498,880円〜 (2026年10月17日) | 公式ページを見る 解説を読む |
Lenovo LOQ 15AHP11![]() | ノート/Ryzen 7 250 GeForce RTX 5050 Laptop(8GB) | 239,800円 (2026年10月17日) | 公式ページを見る レビューを読む |
FRONTIER FRGKB860M/CG3![]() | デスクトップ/Core Ultra 7 265F・32GB GeForce RTX 5070 Ti(16GB) | 469,800円 (2026年10月17日) | 公式ページを見る 実測記事を読む |
HP OMEN MAX 45L(AMD)![]() | デスクトップ/プリエミネントモデル・Ryzen 7 9800X3D・64GB GeForce RTX 5080(16GB) | 769,800円〜 (2026年10月17日) | 公式ページを見る 解説を読む |
DLSSの設定のしかた
DLSSの機能は、ゲーム画面のグラフィックの設定で、個別にオンとオフを切り替えられます。
NVIDIA アプリでも、DLSSの設定をまとめて管理できます。
NVIDIA アプリには「DLSSオーバーライド」という機能があり、「最新のDLSS 4機能とモデルに即座にゲームをアップデートできる」と案内されています(NVIDIA公式・2026年10月16日確認)。
ゲーム側のアップデートを待たずに、新しいDLSSモデルへ切り替えられる仕組みです。
同じNVIDIA アプリでは「GeForce RTX 50と40シリーズ向けのSmooth Motionでフレームレートを向上」できることや、「ゲーム内設定とGPU設定を1か所で簡単に最適化」できることも案内されています(NVIDIA公式・2026年10月16日確認)。
当サイトで使ってみた感想
当サイトでは、PRAGMATAをLegion 5a Gen 11(RTX 5060 Laptop)とFRONTIER FRGKB860M/CG3(RTX 5070 Tiデスクトップ)の2台でDLSS 4.5を試しました。
プレイ中は、DLSS 4とDLSS 4.5の見た目の違いを感じる場面はありませんでした。
ゲームの展開に集中しているときほど、細かい画質の差には意識が向きにくいというのが実際のところです。
フレーム生成を入れていたときは、オフのほうがなめらかに見える場面もありました。
数値で測った結果ではなく、プレイ中の感覚としての体感です。
PRAGMATAを遊ぶためのPCの目安は、PRAGMATAのPC記事にまとめています。
フレーム生成はオンとオフを見比べて決めると安心です。
公式の説明どおりフレームレートは上がる一方、見え方の好みは人によって分かれます。
FSRとの違い
DLSSと似た目的を持つ技術に、AMDのFSR(FidelityFX Super Resolution)があります。
AMD公式は「AMD FSRテクノロジは、最先端の機能を使用して、対応ゲームのパフォーマンスを向上させ」る技術と説明しています(AMD公式・2026年10月16日確認)。
FSRも世代を重ねていて、「FSR 4はFSR Upscalingに改名」されました。
AIを使って映像を仕上げるFSR Upscalingは、AMD Radeon RX 7000シリーズおよびRX 9000シリーズのグラフィックスカードで利用できます(AMD公式・2026年10月16日確認)。
RX 9000シリーズ向けには、AIを使う機能を集めた「FSR Redstone」があり、FSR Upscaling・FSR Frame Generation・FSR Ray Regeneration・FSR Radiance Cachingで構成されています。
FSRはゲームのメニューで有効にでき、「AMD FSR 4」という表示になっていることもあります。
FSR 3.1以降に対応したゲームは、AMD Softwareからのアップグレードでも切り替えられます(AMD公式・2026年10月16日確認)。
AMD公式は「ほかのベンダーのグラフィックスカードにおけるAMD FSRの有効化に関する技術サポートまたは保証は提供していません」とも明記しています(AMD公式・2026年10月16日確認)。
DLSSは、NVIDIA公式の対応表に並ぶGeForce RTX 20〜50シリーズで使う技術です。
FSRにはAMD以外のグラボでも動く版がありますが、動作の保証はAMD製グラボに限られます。
グラボの選び方そのものから確かめたい場合は、GPUの選び方を解説した記事も参考になります。
まとめ
DLSSは、超解像度・DLAA・フレーム生成・マルチフレーム生成・レイ再構成をまとめた、NVIDIAのAI技術です。
DLSS 4.5で超解像度とレイ再構成が新モデルになり、DLSS 5では光と質感をAIが描き足す役割が加わりました。
DLSS 5はRTX 50シリーズだけが対応します。
DLSSという1つの名前には、役割の違う複数の機能が入っています。
自分のグラボの世代を確認し、使える機能から試してみると、設定画面の「DLSS」という文字に迷わなくなります。
フレーム生成は見え方の好みが分かれるため、オンとオフを見比べて決めると安心です。
よくある質問
RTX 40シリーズでDLSS 4.5は使える?
使えます。
DLSS 4.5で新しくなったレイ再構成は「すべてのGeForce RTXゲーマー向け」と案内され、超解像度もRTX 40シリーズが対応しています(NVIDIA公式・2026年10月16日確認)。
一方、ダイナミック マルチ フレーム生成はRTX 50シリーズ向けの機能です。
DLSS 5はRTX 40シリーズで使える?
2026年10月16日時点では使えません。
DLSS 5は「すべてのGeForce RTX 50シリーズGPUとノートPC用GPU」向けの機能として提供されています(NVIDIA公式・2026年10月16日確認)。
RTX 40シリーズ以前への対応拡大は、公式に案内されていません。
ノートPCでもDLSSは使える?
使えます。
DLSS 5は、ノートPC用のGeForce RTX 50シリーズGPUでも利用できると案内されています(NVIDIA公式・2026年10月16日確認)。
NVIDIA公式のノートPC用GPUのページには、特定のテクノロジへの対応はノートPCのメーカーに確認するよう書かれています。
購入前にメーカーの仕様表でDLSSの対応を確かめておくと安心です。
DLSSを使うと画質は落ちる?
超解像度は、低い解像度で描いた絵からAIで高解像度のフレームを作り、パフォーマンスを上げる機能です。
DLSS 4.5の超解像度は、新しいAIモデルで「安定性、アンチエイリアス、映像の明瞭性をさらに強化」と案内されています。
見え方を優先するなら、ネイティブ解像度のまま使うDLAAも選べます(NVIDIA公式・2026年10月16日確認)。
フレーム生成をオンにするとカクつく?
当サイトの体感では、フレーム生成をオンにしていたときに、オフのほうがなめらかに見える場面がありました。
数値で測った結果ではなく、プレイ中の感覚としての体感です。
見え方の好みは人によって分かれるため、オンとオフを見比べて決めることをおすすめします。
FSRとDLSSはどちらを使うべき?
使っているグラボのメーカーで選ぶのが基本です。
NVIDIAのGeForce RTXならDLSS、AMDのRadeonならFSRが、各メーカーの自社向けの技術です(NVIDIA公式・AMD公式・2026年10月16日確認)。
FSRは他社のグラボでも動く版がありますが、AMDは他社グラボでの技術サポートや保証をしていません。




