ゲーミングPCの電源は何W必要?容量の目安と80 PLUSの違いをやさしく解説【2026年】
【PR】
ゲーミングPCの構成表には、GPUやメモリと並んで「電源 850W・80PLUS Gold」のような1行があります。
容量の数字や認証名を見ても、何Wを選べばよいか、GoldとPlatinumで何が違うかは迷いますね。
あとからGPUを載せ替えるつもりなら、電源も気になる部品です。
電源は、コンセントの電気をPCの部品が使える形に変える箱です。
メーカーが公表している容量の目安、効率の格付けの読み方、部屋の電気との関係を、順番に解説します。
- 電源は、コンセントの電気をCPUやGPUが使える形に変える箱。容量はW(ワット)で表す
- メーカーの目安は、NVIDIAのRTX 5090が1000W、RTX 5070が650W、RTX 5050が550W。AMDのRadeon RX 9070 XTは750W
- NVIDIAの目安は、高性能なCPUを積んだPCが基準。完成品のPCは、構成に合わせて電源を組んで出荷している
- 80 PLUSは効率の格付け。115Vの表で、50%負荷の効率はGoldが90%、Platinumが92%
- PCをケトルやレンジと同じコンセントにつなぐと、コンセント1つの1500Wを超えることがある
NVIDIA・AMD・日本HPの公式情報と、80 PLUS・Cybeneticsの公式ページ、パナソニック・東京電力グループの公式情報をもとに解説します。
RTX 5070 Ti搭載デスクトップの消費電力は、当サイトがワットチェッカーで測った値です。
ゲーミングPCの電源とは|家の電気をPCが使える形に変える部品
- 電源(電源ユニット)は、コンセントの電気をCPUやGPUが使える形に変える
- 容量(W)は、電源が部品へ出せる電気の上限の目安
- 効率は、変えるときに熱になって逃げる分の少なさ

電源は、家庭用の電気をPCの部品に合う形へ変える箱。
CPUやGPUに合わせて電気を変え、ケーブルで各部品へ届けます。
電源から出せる電気の量を示すのが、容量のW。
同時に出せる電気の上限を表し、GPUの種類で必要な容量が変わります。
電気を変えるときは、一部が熱になって逃げます。
逃げる分が少ない電源ほど、効率がよい電源。
電源の効率を格付けする仕組みが、80 PLUSとCybeneticsです。
電源は何W必要?GPUごとのメーカーの目安
- NVIDIAはRTX 5050〜5090で550W〜1000W、AMDはRadeon RX 9060 XT(16GB)が450W、RX 9070 XTが750W
- メーカーの目安は、GPUを単体で買ってPCに入れるときの値
- NVIDIAの値は、高性能なデスクトップ向けCPUを積んだPCが基準

GPUに必要な電源の目安は、GPUのメーカーが公式ページに載せています。
NVIDIAの項目名は「システム電力要件」、AMDは「PSUの推奨最低要件」です。
名前は違っても、どちらもPC全体を動かすための電源の目安です。
| GPU | 電源の目安 (メーカー公式) | GPU単体の消費電力 |
| NVIDIA GeForce RTX 5050 | 550W | 130W |
| NVIDIA GeForce RTX 5060 | 550W | 145W |
| NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti | 600W | 180W |
| NVIDIA GeForce RTX 5070 | 650W | 250W |
| NVIDIA GeForce RTX 5070 Ti | 750W | 300W |
| NVIDIA GeForce RTX 5080 | 850W | 360W |
| NVIDIA GeForce RTX 5090 | 1000W | 575W |
| AMD Radeon RX 9060 XT(16GB) | 450W | 160W (追加電源コネクターは8ピン1つ) |
| AMD Radeon RX 9070 XT | 750W | 304W |
NVIDIAの行を上から見ると、GPUの消費電力が大きくなるにつれて、電源の目安も550Wから1000Wへ上がっていきます。
NVIDIAの値は、高性能なデスクトップ向けCPUを積んだPCが基準です。
公式ページの注記では、RTX 5050はRyzen 9 9950X、RTX 5060はRyzen 9 5900Xを積んだPCが前提です。
CPUが違うPCでは、メーカーの目安と前提の条件が異なります。
GPUそのものの選び方は、別の記事で解説しています。
性能と用途からGPUを選ぶ
完成品のゲーミングPCは、構成に合わせた電源で出荷されている
- 完成品のゲーミングデスクトップは、CPU・GPUなどの構成に合わせて電源の容量を組んで出荷している
- OMEN 16Lは500W、HyperX OMEN 35Lは600Wと850W、OMEN 35L Stealth Editionは850Wと1000W
- 45Lは1000W(OMEN MAX 45L(AMD))と1200W(HyperX OMEN MAX 45L)

完成品を買うときは、機種ごとの構成表で電源を確かめられます。
完成品の例として、HPのゲーミングデスクトップ5機種の電源を見てみましょう。
| 機種 | 電源の容量 | 認証・格付け |
| OMEN 16L(インテル) | 500W(全構成) | 80PLUS Platinum |
| HyperX OMEN 35L | 600W(RTX 5060 Ti・RX 9060 XTの6構成) 850W(RTX 5070以上・RX 9070 XTの5構成) | 80PLUS Gold プレスティージの850Wは Cybenetics ETA Gold・LAMBDA A- |
| OMEN 35L Stealth Edition | 850Wまたは1000W | オブスキュア エクストラの1000Wは Cybenetics ETA Platinum |
| OMEN MAX 45L(AMD) | 1000W | Cybenetics ETA Platinum・LAMBDA A+ |
| HyperX OMEN MAX 45L | 1200W(RTX 5090を積んだモデル) | Cybenetics ETA Platinum・LAMBDA A+(115V) |
HyperX OMEN 35Lは、GPUがRTX 5060 TiとRadeon RX 9060 XTの構成が600W、RTX 5070以上とRadeon RX 9070 XTの構成が850Wです。
高性能なGPUの構成には、容量の大きい電源が組み合わされています。
HyperX OMEN MAX 45Lの1200Wは、RTX 5090を積んだモデルに使われています。
OMEN 16Lは、RTX 5050やRTX 5060 Tiの構成を500Wの電源と組み合わせ。
NVIDIAの目安は550Wと600Wで、高性能なCPUを積んだPCを基準にした値です。
OMEN 16Lの出荷構成とはCPUなどの構成が異なるため、GPUメーカーの目安と完成品の仕様は、条件を分けて考えるのがポイント。
各機種の構成と特徴は、機種ごとの解説記事で読めます。
- 500W:OMEN 16L(インテル)の解説
- 600W・850W:HyperX OMEN 35Lの解説
- 850W・1000W:OMEN 35L Stealth Editionの解説
- 1000W:OMEN MAX 45L(AMD)の解説
- 1200W:HyperX OMEN MAX 45Lの解説
80 PLUSとは|Bronze・Gold・Platinumの違い
- 80 PLUSは、電源の使用量を変えながら効率を測り、格付けする認証プログラム
- 効率は、コンセントから受けた電気のうち、部品に届く割合
- 115Vの表で、50%負荷の効率はBronzeが85%、Goldが90%、Platinumが92%

80 PLUSは、内蔵型電源ユニットの性能仕様と認証のプログラムです。
効率のレベルに応じて、最大7段階に分かれます。
ENERGY STARやEUのErP、国連環境計画(UNEP)のプログラムでも認められていると、80 PLUSの公式ページは説明しています。
効率は、100の電気をコンセントから受けたとき、部品にいくつ届くかの割合です。
50%負荷でGoldなら90が届き、残りの10は熱として逃げます。
Platinumなら92が届き、熱になる分は8です。
| 等級 | 20%負荷 | 50%負荷 | 100%負荷 |
| Standard | 80% | 80% | 80% |
| Bronze | 82% | 85% | 82% |
| Silver | 85% | 88% | 85% |
| Gold | 87% | 90% | 87% |
| Platinum | 90% | 92% | 89% |
| Titanium | 92% | 94% | 90% |
| Ruby | 93% | 95% | 91% |
TitaniumとRubyには、軽い負荷の基準もあります。
Titaniumは10%負荷で90%、Rubyは5%負荷で85%、10%負荷で91%です。
力率(PFC)の基準も別にありますが、表では効率だけを載せました。
GoldとPlatinumの差は、50%負荷で90%と92%の2ポイントです。
80 PLUSでは、容量に対して20%・50%・100%など、決まった割合の電気を使って効率を測ります。
表の値は、日本の家庭用に近い115Vの基準です。
230Vの表は、同じ等級でも基準が高く、Goldは20%負荷で90%、50%負荷で92%、100%負荷で89%です。
日本の家庭の電圧は100Vですが、100Vでの基準値は確認した公式ページに載っていないため、書いていません。
Cybeneticsの「ETA」と「LAMBDA」|効率と静かさの格付け
- ETAは効率、LAMBDAは電源の静かさの格付け
- ETAは、電源の使用量を細かく変えて測った効率の平均で等級を決める
- 上位の完成品には、仕様書にCybeneticsの格付けが書かれている機種もある(例:35L・45L系)
Cybenetics(サイベネティクス)は、電源を試験して格付けする機関。
HPのようなメーカーの上位の完成品では、仕様書や製品ページにCybeneticsの格付けが書かれています。
ETA|効率の格付け
ETAは効率の格付けで、等級は上からDIAMOND・TITANIUM・PLATINUM・GOLD・SILVER・BRONZEです。
| ETAの等級(115V) | 効率の範囲 |
| DIAMOND | 93%以上 |
| TITANIUM | 91%以上93%未満 |
| PLATINUM | 89%以上91%未満 |
| GOLD | 87%以上89%未満 |
| SILVER | 85%以上87%未満 |
| BRONZE | 82%以上85%未満 |
Cybeneticsは、電源の使用量を細かく変えて効率を測ります。
公式の説明では、1450以上の負荷条件で測定し、測定値の間を計算で補って最大25,000点のデータを得ます。
負荷の範囲全体で平均した値が総合効率です。
既存の手法は3〜4点で測ると説明していて、測定する条件の数に違いがあります。
LAMBDA|静かさの格付け
LAMBDAは、電源の騒音を測った値の平均で決まる等級です。
音の大きさはdB(A)で表し、A++が最も静かな等級です。
| LAMBDAの等級 | 騒音の範囲 |
| A++ | 15 dB(A)未満 |
| A+ | 15以上20未満 |
| A | 20以上25未満 |
| A- | 25以上30未満 |
| Standard++ | 30以上35未満 |
| Standard+ | 35以上40未満 |
| Standard | 40以上45未満 |
例えば、HyperX OMEN 35Lのプレスティージ(850W)がETA GoldとLAMBDA A-です。
OMEN MAX 45L(AMD)の1000Wは、ETA PlatinumとLAMBDA A+。
HyperX OMEN MAX 45Lの1200Wは、ETA Platinumと、115VでLAMBDA A+です。
部屋の電気は足りる?ケトルやレンジと一緒に使うとき
- コンセント1つで使えるのは約1500W、1つの回路で合計2000Wまで
- ケトルやレンジは1200W〜1400W。同じコンセントにPCと一緒につなぐと1500Wを超える
- 仕様書の「消費電力(最大時)」は理論上の最大値。当サイトのRTX 5070 Ti機は、ゲーム中でもPC全体で最大375W

コンセント1つは約1500W、1つの回路は2000Wまで
パナソニックの公式情報では、一般的なコンセントに流せる電流は15Aまでで、家庭用の電圧は100Vです。
100V×15Aで、コンセント1つにつき約1500Wです。
一般的なブレーカーは20Aで、1つの回路では合計2000Wまで使えると説明しています。
東京電力グループは、100Vの場合は「100ワットで1A」と考えるよう案内しています。
PCの最大500Wは5A、最大1000Wは10Aです。
PCとケトル・レンジを足した合計
PCと一緒に使いそうな家電の消費電力は、パナソニックの製品仕様で次のとおりです。
電気ケトル(NC-KT082)が1200W、単機能レンジ(NE-FL221)が1.40kWです。
| 同時に使うもの | OMEN 16L(最大500W) | 最大1000Wの構成(35L系) |
| PC+電気ケトル 1200W | 1700W(回路の2000Wに収まる) | 2200W(回路の2000Wを超える) |
| PC+単機能レンジ 1400W | 1900W(回路の2000Wに収まる) | 2400W(回路の2000Wを超える) |
仕様書の「最大時」と実際の消費電力
表のPCの値は、仕様書に書かれた理論上の最大値です。
HPは「消費電力はアプリケーションなどで大きく異なります」と注記しています。
当サイトのRTX 5070 Ti搭載デスクトップ(NVIDIAの電源の目安は750W)をワットチェッカーで測ると、ゲーム中でもPC全体で最大375Wでした。

| 場面 | PC全体の消費電力 |
| ゲーム中(Pragmata) | 約350〜367W(最大375W) |
| AI(gpt-oss-20b)に長い文章を書かせている間 | 約285〜318W |
| 何もしていないとき | 47.9W |
同じコンセント・回路で使うときの注意
注意したい点は3つです。
- PCとケトルを同じコンセント(テーブルタップ)につなぐと、16Lでも1700Wです。
コンセント1つの約1500Wを超えるため、壁の別のコンセントに分けます。
同じ回路かどうかは、分電盤で確かめられます - 16L+レンジの1900Wは、回路の上限2000Wに近い値です。
照明やほかの家電が加わると超えることがあります - 部屋全体の契約アンペアを超えると、回路に関係なくブレーカーが落ちます。
契約が20Aの部屋ならおよそ2000Wです。
ケトルとレンジを一緒に使うだけで、2600Wです
消費電力の最大値が小さい16Lは、ほかの家電と同時に使う際の合計を抑えやすい機種です。
あとからGPUを載せ替えるときに確かめること
- 載せたいGPUのメーカーの目安と、いまの電源の容量を並べて見る
- GPU用の電源コネクターの種類も確かめる(12V-2×6や8ピンなど)
- 完成品の載せ替えは、購入元のメーカーに確かめる
GPUを載せ替える前に確かめたいのは、電源の容量・コネクター・本体の構成の3つです。
- 容量:「GPUごとのメーカーの目安」の表と、本体の電源の容量を見比べます。目安の前提条件も合わせて確かめます
- コネクター:GPUが電源から電気を受ける接続口は、種類ごとに形が異なります。
OMEN 35L系の電源は12V-2×6に対応しています。
Radeon RX 9060 XT(16GB)は、追加電源コネクターが8ピン1つです - 完成品の本体:電源の容量や空きのコネクターは、機種と構成で違います。購入元のメーカーに確かめると安心です
500Wの電源を使うOMEN 16Lでは、同じ電源で出荷されているRTX 5050(130W)とRTX 5060 Ti(180W)が、比べる材料のひとつです。
NVIDIAの目安は550Wと600Wです。
載せ替えの確認では、容量だけでなく、完成品の出荷構成も比べる材料にできます。
OMEN 16Lの構成は、OMEN 16L(インテル)の解説で、CPU内蔵グラフィックスモデルも含めて読めます。
NVIDIAの目安が750WのRTX 5070 Tiの実測は、RTX 5070 Tiのゲーム別fpsで読めます。
まとめ
電源は、コンセントの電気をPCの部品が使える形に変える箱です。
容量はGPUのメーカーの目安で見て、効率は80 PLUSやCybeneticsの格付けで見ます。
- メーカーの目安は、RTX 5050〜5090で550W〜1000W、Radeon RX 9060 XT(16GB)が450W、RX 9070 XTが750W
- NVIDIAの目安は高性能なCPUのPCが基準。完成品のPCは、構成に合わせて電源を組んでいる(例:HPは500W〜1200W)
- GoldとPlatinumの差は、115Vの表で50%負荷の90%と92%
- ETAは効率、LAMBDAは静かさの格付け
- PCをケトルやレンジと同じコンセントにつながない。契約アンペアも確かめる
電源の目安はGPUで決まります。
GPUと買う時期を先に決めてから、構成を選ぶのがおすすめです。
GPUを決めると、電源の目安も決まる
電源の目安がわかったら、次は買い時
冷却の選び方は、別の記事で解説しています。
電源のつぎは冷却
よくある質問
RTX 5070なら電源は何W必要?
NVIDIAの公式ページでは、RTX 5070のシステム電力要件は650Wです(総グラフィックスパワーは250W)。
システム電力要件は、高性能なデスクトップ向けCPUを積んだPCが基準です。
HyperX OMEN 35Lでは、RTX 5070以上とRadeon RX 9070 XTの5構成が850Wの電源です。
GoldとPlatinumはどちらを選べばいい?
80 PLUSの115Vの表では、Goldは50%負荷で90%、Platinumは92%で、差は2ポイントです。
完成品では、OMEN 16Lが500WのPlatinum、HyperX OMEN 35Lが600Wまたは850WのGoldと、機種と構成で電源が決まっています。
電源を選べる場面では、容量と認証の表を並べて見比べられます。
ゲーミングPCの電気代は?
金額に直すには契約の単価が要るため、円では書いていません。
仕様書にある年間消費電力量(省エネ法)は、OMEN 16Lが16区分で48.4kWh/年、OMEN 35L(AMD)が18区分で117.1〜178.4kWh/年です。
区分が違うため、同じ条件の比較ではありません。
延長コードやテーブルタップにつないでいい?
壁のコンセント1つで使えるのは約1500Wまでです(パナソニック公式)。
テーブルタップは壁のコンセント1つにつなぐため、接続した機器の消費電力の合計も1500Wまでに収めます。
PC(16Lで最大500W)と電気ケトル(1200W)で1700Wになるため、別々の壁のコンセントに分けるのがおすすめです。
タップ自体の定格は公式情報で確認していません。
完成品ゲーミングPCの電源は足りる?
完成品のPCは、構成に合わせて電源の容量を組んで出荷しています。
NVIDIAの目安は、GPUを単体で買ってPCに入れるときの値で、基準にしているPCとCPUなどの構成が違います。
例えばOMEN 16Lは、RTX 5050やRTX 5060 Tiの構成を500Wの電源と組み合わせて出荷しています。