HP OMEN 35L シリーズ解説|AMD・HyperX・Stealth Editionの違いと選び方【2026年10月】
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「OMEN 35L」で調べてHPのサイトを開くと、名前に35Lを含むシリーズが3つ出てきます。
OMEN 35L(AMD)、HyperX OMEN 35L、OMEN 35L Stealth Editionの3つです。
どのページにも黒いミニタワーの写真が並び、構成を足し合わせると20を超えます。
どのページから見ればいいのか、最初の画面で迷いやすい並びです。
当サイトは、同じ35L筐体の前モデルを実機でレビューしてきました。
その前モデル、OMEN 35L(インテル)v2は2026年3月に販売を終えています。
この記事では、いまの3系統の違いを1枚の表にまとめ、用途に合う系統を整理します。
拡張性、SSDとメモリの増設、サイズ、掃除のしやすさも、3系統で比べました。
- OMEN 35Lは、AMD版・HyperX・Stealth Editionの3系統。約210×408×410mm・約14.5kgの筐体は3系統で共通
- 分かれ目は光り方とOSと構成の幅。光る筐体でHomeならAMD版とHyperX、シックな黒でProならStealth Edition。RTX 5060 Tiで30万円を切る構成があるのはHyperXだけ
- RTX 5070 Tiを積む構成は3系統をまたいで5つ。当サイトが別筐体のRTX 5070 Tiで録ったWQHDのベースfpsは、Battlefield 6の高で155〜183
- メモリは4スロット、M.2は空き1、PCIe Gen4 x4が空き1。3.5インチベイは仕様書の記載が系統と型番で分かれる
この記事は、日本HP公式の製品ページと、構成ごとの仕様書PDFをもとに整理しました。
仕様書の型番は、AMD版がGT16、HyperXがGT19、Stealth EditionがGT17です。
構成と価格は2026年9月20日から28日にかけて公式ページで確認し、表ごとに確認日を添えています。
3系統の現行機は、どれも当サイトで計測していません。
紹介する当サイトの実測は2種類あり、どちらも現行機とは別のPCで測った数字です。
1つめは、同じ35L筐体の前モデル(Core Ultra 7 265K+RTX 5070 Ti)の実機レビューです。
2つめは、別メーカーのデスクトップでRTX 5070 Tiを動かして録ったゲームのフレームレートです。
本文では、2種類の実測と公式の仕様を分けて書きます。
OMEN 35Lとは:3系統の早見
OMENのデスクトップは、16L、35L、45Lのように筐体の大きさで名前が分かれています。
35Lは16Lと45Lのあいだにあたる、約210×408×410mm・約14.5kgのミニタワーです。
2026年9月の日本HPの直販では、同じ35L筐体に3つのシリーズ名が付いています。
構成も見た目も少しずつ違うので、先に3系統を表で比べます。
| 項目 | OMEN 35L(AMD)![]() | HyperX OMEN 35L![]() | OMEN 35L Stealth Edition![]() |
| 見た目 | 前面にARGBファン・ 左サイドはガラス | HyperXロゴ・ARGBファン・左サイドはシースルー | 黒一色でRGBライティングなし・ガラスサイドパネルなし |
| CPU | Ryzen 7 7800X3D/9800X3D | Ryzen 5 9600X/Ryzen 7 9700X/7800X3D/9800X3D | Ryzen 7 7800X3D/9800X3D Core i7-14700F(モノリス系の2構成) |
| GPUの幅 | RTX 5070/5070 Ti/5080 | RTX 5060 Ti(8GB・16GB)/5070/5070 Ti Radeon RX 9060 XT/RX 9070 XT | RTX 5070/5070 Ti/5080 Radeon RX 9070 XT(オブスキュア) |
| メモリ(出荷時) | 32GB(16GB×2)または64GB(32GB×2) | 16GB×1(8構成)または32GB(16GB×2)(3構成) | 32GB(16GB×2)または64GB(32GB×2) |
| SSD(出荷時) | 2TB PCIe Gen4 | 1TB PCIe Gen4 | 2TB PCIe Gen4(オブスキュアのみ1TB) |
| CPUクーラー | 240mm水冷(全構成) | 空冷9構成・240mm水冷2構成 | 240mm水冷5構成・空冷2構成(モノリス系) |
| OS | Windows 11 Home | Windows 11 Home | Windows 11 Pro(オブスキュアのみHome) |
| 公式ページの掲載構成数 | 3構成 (2026年9月20日時点) | 11構成 (2026年9月28日時点) RTX 5080の構成が販売予定として別に掲載 | 7構成 (2026年9月28日時点) うち3構成に「完売御礼」の表示 |
| 価格の表示 | キャンペーン価格 (2026年9月28日に確認) | HP希望販売価格・お見積り (2026年9月25日に確認) | キャンペーン価格の4構成と標準価格の3構成 (2026年9月28日に確認) |
| いちばん安い構成 | プレスティージプラス 339,800円から (2026年9月28日に確認) | モデレート 284,800円から (2026年9月28日に確認) | オニキスプラス 339,800円から (2026年9月28日に確認) |
| 構成別の解説 | OMEN 35L(AMD)の解説 | HyperX OMEN 35Lの解説 | OMEN 35L Stealth Editionの解説 |

HyperXの直販ページには、RTX 5080を積む12番目の「プリエミネントプラス」も販売予定として載っています。
表を並べて目に付くのは、AMD版とStealth Editionの中身の近さです。
9800X3DとRTX 5070 Tiを積むピナクルとオブシディアンは、部品も価格も同じです。
違いは外観とOSで、光る筐体にHomeか、シックな黒い筐体にProかを選ぶ関係です。
2つの細かい比べ方は、OMEN 35L Stealth Editionの解説にまとめました。
なお、2026年9月28日に見たStealthの公式ページでは、モノリス・オブスキュア・オブシディアンプラスの3構成に「完売御礼」の表示が出ていました。
HPの直販は週単位で構成の掲載と表示が変わるので、買う前に公式ページで確かめてください。
どの系統を見ればいいか:用途別の向き・不向き
3系統は筐体が共通でも、向いている用途が違います。
予算、モニター、見た目の好み、OSのどれを優先するかで、選択するモデルが決まります。
用途に合う系統と構成を表にしました。
| こういう人 | 見る系統・構成 | 理由 |
| 予算を30万円前後に抑えて、フルHDで遊ぶ | HyperX OMEN 35L (モデレートなど) | RTX 5060 Tiの構成が284,800円から (2026年9月28日に確認)。 3系統で30万円を切る構成はHyperXにだけ載っていました |
| WQHDで重いゲームを 高設定で遊ぶ | AMD版のピナクル/ HyperXのアドバンス シグニチャー・プリエミネント/Stealthのオブシディアン・モノリスプラス | RTX 5070 Ti+32GB(16GB×2)の5構成。 当サイトのfps実測が 当てはまるGPU |
| 4Kやレイトレーシングを 常用する | AMD版のピナクルプラス/Stealthのオブシディアンプラス・オブスキュア エクストラ | RTX 5080を積む構成。HyperXのRTX 5080構成は販売予定の掲載 |
| シックな黒い筐体がいい・Windows 11 Proが要る | OMEN 35L Stealth Edition | 黒一色でガラスサイドパネルなし。 OSはオブスキュアを除いてPro |
| Radeonで組みたい | HyperX OMEN 35L/Stealthのオブスキュア | RX 9060 XTはHyperXの2構成、RX 9070 XTはHyperXのアドバンス プレミアとStealthのオブスキュア |
| インテルのCPUがいい | Stealthのモノリス・モノリスプラス | Core i7-14700F(Z790H)と120mm空冷の組み合わせ。Core Ultraを積むインテル版の35Lは、2026年9月28日時点で公式ページに載っていない |
| 3.5インチのHDDを 内蔵したい | OMEN 35L(AMD) | 仕様書に3.5インチベイ×1 (空き1)の記載がある。HyperXは「-」、Stealthは 型番で記載が分かれる |
| 買ったあとメモリを 自分で足していく | HyperXの1枚差し構成 | 16GB×1でスロットが 3本空いている。 増設の注意点は 拡張性の節で説明 |
迷ったら、まず光る筐体か、シックな黒い筐体かで2つに分けると整理しやすくなります。
光る筐体がよければAMD版とHyperX、シックな黒がよければStealth Editionです。
光る側で迷ったら、メモリ32GBと水冷が最初から付くAMD版か、構成の選択肢が多いHyperXかを比べます。
HyperXの下位構成はメモリが16GB×1なので、1枚足す前提で予算を組んでおくと後で慌てません。
RTX 5070 Tiで各ゲームは何fps出るか(当サイトの別筐体実測)
- 測定機はOMEN 35Lではなく、FRONTIER FRGKB860M/CG3(Core Ultra 7 265F/RTX 5070 Ti 16GB/メモリ32GB)です
- fpsはNVIDIA Appのオーバーレイを録画から読み取った参考値です。フレーム生成を使ったタイトルは生成前(ベース)の値を載せています
- 出力解像度はWQHD(2560×1440)です。フルHDと4Kでは測っていません
- RTX 5070 Ti以外のGPUのfpsは載せていません。ベンチマークのスコア比からfpsを換算することもしていません
RTX 5070 Tiは、3系統をまたいで5つの構成に搭載されています。
CPUの組み合わせは3種類で、9800X3Dが3構成、9700Xとi7-14700Fが1構成ずつです。
当サイトの測定機のCPUはCore Ultra 7 265Fで、5構成のどれとも一致しません。
下のfpsは、GPUが同じ5構成に共通する目安として読んでください。
| 系統 | 構成 | CPU | CPUクーラー | SSD/OS | 価格(確認日) |
| OMEN 35L(AMD) | ピナクル | Ryzen 7 9800X3D | 240mm水冷 | 2TB/Home | 469,800円から (2026年9月28日) |
| HyperX OMEN 35L | アドバンス シグニチャー | Ryzen 7 9700X | 空冷 | 1TB/Home | 479,800円から (2026年9月28日) |
| HyperX OMEN 35L | プリエミネント | Ryzen 7 9800X3D | 240mm水冷 | 1TB/Home | 499,800円から (2026年9月28日) |
| OMEN 35L Stealth Edition | オブシディアン | Ryzen 7 9800X3D | 240mm水冷 | 2TB/Pro | 469,800円から (2026年9月28日) |
| OMEN 35L Stealth Edition | モノリスプラス | Core i7-14700F | 空冷 | 2TB/Pro | 429,800円から (2026年9月28日) |
| タイトル | 設定(WQHD) | ベースfps(参考値) |
| Monster Hunter Wilds | ウルトラ/DLSS クオリティ/FG 4x | 65〜81 (生成後260〜319) |
| Pragmata | RT OFF/GI 高/DLSS Auto/FG 4X | 88〜95 (生成後352〜380) |
| PROJECT PIONEER | エピック(FG非作動) | 129〜142 |
| Arc Raiders | 高/DLSS 67%/RTX GI ダイナミック-高 | 135〜145 (生成後270〜289) |
| ARK: Survival Evolved | 高/スケール約85% | 136〜173 |
| Battlefield 6 | 高/フルスクリーン(本編中はFG非作動) | 155〜183 |
| Battlefield 6 | 低/フルスクリーン(本編中はFG非作動) | 137〜160 (GPU使用率68〜77%) |

重いタイトルの代表はMonster Hunter Wildsで、ウルトラ設定のベースは65〜81fpsでした。
ベースで60fpsを割らずに遊べる水準で、フレーム生成を4xで使うと、表示上は260〜319fpsになります。
対戦寄りのArc RaidersとBattlefield 6は、高設定のベースで135〜183fpsを記録しました。
144HzクラスのWQHDモニターを使う人が、RTX 5070 Tiの構成を候補に入れる目安になる数字です。
5構成のCPUによる差を考える手がかりは、Battlefield 6の低設定での実測です。
設定を下げたのにfpsは137〜160で、高設定の155〜183を下回りました。
低設定でのGPU使用率は68〜77%で、GPUには余力が残っていました。
GPUを使い切る前にfpsが伸びなくなる場面では、CPU側が上限を決めている可能性があります。
そこで、fpsを録った測定機のCore Ultra 7 265Fを100として、5構成のCPUをPassMarkの公式スコアで並べました。
| CPU | 積む構成 | コア/スレッド | L3キャッシュ | CPU Mark(マルチ) | シングルスレッド |
| Ryzen 7 9800X3D | AMD版 ピナクル HyperX プリエミネント Stealth オブシディアン | 8/16 | 96MB | 39,922 (81) | 4,420 (93) |
| Ryzen 7 9700X | HyperX アドバンス シグニチャー | 8/16 | 32MB | 36,934 (75) | 4,642 (98) |
| Core i7-14700F | Stealth モノリスプラス | 20/28 | 33MB | 41,275 (83) | 4,255 (89) |
| Core Ultra 7 265F(参考) | 当サイトのfps測定機(FRONTIER FRGKB860M/CG3) | 20/20 | 30MB | 49,475 (100) | 4,756 (100) |

ゲームの処理に効きやすいのは、1つのコアの速さを示すシングルスレッドです。
シングルで5構成のうち最も高いのは9700Xの4,642で、測定機の98にあたります。
9800X3Dは4,420で93、14700Fは4,255で89でした。
9700Xと14700Fのあいだには、シングルで約9%の開きがあります。
9800X3Dの強みは、PassMarkの数字に出にくいL3キャッシュにあります。
9800X3DのL3は96MBで、9700Xの32MB、14700Fの33MBの約3倍です。
キャッシュが大きいと、CPUがメモリまでデータを取りにいく回数が減ります。
日本HPがX3Dの利点に挙げる1% Lowの底上げは、この仕組みから来ています。
シングルでは9700Xに約5%譲りますが、CPUが上限を決める場面で頼りになるのは9800X3Dです。
HyperXでは、9700Xのアドバンス シグニチャーから9800X3Dのプリエミネントへの差額が20,000円で、240mm水冷も付きます(2026年9月28日の価格)。
マルチスレッドで最も高いのは14700Fの41,275で、20コア28スレッドを積みます。
9800X3Dより約3%、9700Xより約12%高い数字です。
ゲームをしながら配信や録画、動画の書き出しを並べて動かす使い方では、このコア数が生きます。
14700Fを積むStealth Editionのモノリスプラスは429,800円からで、5構成で最も安い構成でした(2026年9月28日)。
同じStealth Editionで9800X3Dを積むオブシディアンとは、40,000円の差です。
選び方をまとめます。
144Hz以上のモニターで対戦ゲームのfpsを詰めたい人は、9800X3Dの3構成から選ぶのが近道です。
ゲームと並行して配信や動画編集もこなしたい人、予算を4万円抑えたい人には14700Fのモノリスプラスが合います。
9700Xのアドバンス シグニチャーを見ている人は、20,000円足してプリエミネントにする案と並べて決めてください。
RTX 5060 TiからRTX 5080までの性能の並びは、RTX 50シリーズの解説記事で実測つきで整理しました。
構成ごとの細かな選び方は、OMEN 35L(AMD)の解説とHyperX OMEN 35Lの解説、OMEN 35L Stealth Editionの解説に分けて書いています。
拡張性:メモリ増設とSSD増設
3系統の筐体は同じでも、出荷時に使っているスロットの数は系統ごとに違います。
増設に使える空きスロットとドライブベイを、3系統の仕様書で比べました。
| 項目 | OMEN 35L(AMD) | HyperX OMEN 35L | OMEN 35L Stealth Edition |
| メモリスロット | 4スロット(DIMM) 出荷時2枚で空き2 | 4スロット(DIMM) 16GB×1の8構成は空き3、16GB×2の3構成は空き2 | 4スロット(DIMM) 出荷時2枚で空き2 |
| メモリの最大容量 | 128GB | 仕様書に記載なし | 128GB(5構成の仕様書) オブスキュア エクストラ・オブスキュアの仕様書は記載なし |
| M.2スロット | 3本(SSD用2・無線LAN用1) SSD用の空き1 | 3本(SSD用2・無線LAN用1) SSD用の空き1 | 3本(SSD用2・無線LAN用1) SSD用の空き1 |
| ドライブベイ (仕様書の記載) | 3.5インチ×1(空き1) | 「-」(11構成とも) | 3.5インチ/2.5インチ兼用×1(空き1): オブスキュア エクストラ・オブスキュア 「-」:ほかの5構成 |
| 拡張スロット | PCI Express Gen5 x16×1(グラフィックスカードで使用)、PCI Express Gen4 x4×1(空き1) | ||
| 増設メモリの扱い | 自分で用意したメモリは サポート外の注記あり | 仕様書に同じ注記は見当たらない | 自分で用意したメモリは サポート外の注記あり( 5構成の仕様書) オブスキュア エクストラ・オブスキュアの仕様書には見当たらない |

メモリ増設:スロットは4本、空きは2本か3本
メモリスロットは3系統とも4本です。
AMD版とStealth Editionは全構成が2枚差しで届き、空きは2本です。
HyperX OMEN 35Lは11構成のうち8つが16GB×1の1枚差しで、空きが3本残ります。
最大容量は、AMD版の仕様書とStealthの5構成の仕様書に128GBと書かれています。
HyperXの仕様書には、最大容量の記載がありません。
増設の前に読んでおきたいのが、AMD版と、Stealthの5構成の仕様書にある注記です。
HPは純正メモリをオプションで売っておらず、自分で用意したメモリを足した場合の動作はサポート外としています。
メモリを足す際は、出荷時のグラフィックスカードを一度外す必要がある場合もある、と書かれています。
前モデルのv2の仕様書にも、同じ文言が入っていました。
この注記を、増設を禁じる文ではなく、自己責任で作業する人への案内として読んでいます。
足すメモリは、出荷時と同じ規格にそろえるのが基本です。
AMD版とHyperXのメモリはKingston FuryのDDR5で、AMD EXPOに対応します。
HyperXは11構成とも5600MT/sで、AMD版は7800X3Dのプレスティージプラスだけが5200MT/sです。
Stealthは、オニキスプラスが5200MT/s、モノリス系の2構成がDDR5-4400です。
同じ系統の中でもメモリの速度は違うので、増設前に型番の仕様書で確かめてください。
SSD増設:M.2の空きは1本、3.5インチベイは型番しだい
M.2スロットは3系統とも3本で、内訳はSSD用が2本、無線LAN用が1本です。
出荷時にSSDと無線LANカードで2本が埋まるので、SSDを足せる空きは1本になります。
出荷時のSSDはAMD版とStealthが2TB、HyperXが1TBで、どれもPCIe Gen4です。
Stealthのオブスキュアだけは、SSDが1TBで届きます。
3.5インチのドライブベイは、系統と型番によって仕様書の記載が異なります。
AMD版の仕様書は3.5インチ×1(空き1)で、HyperXは11構成とも「-」の表記です。
Stealthは、オブスキュア エクストラとオブスキュアの仕様書に3.5インチ/2.5インチ兼用×1(空き1)とあります。
残りの5構成の仕様書は「-」でした。
筐体が同じでも、ベイの扱いが型番で違う可能性があります。
HDDを内蔵するつもりなら、購入前に型番の仕様書でドライブベイの欄を確かめてください。
ゲームと書類・動画でストレージを分けて使っているので、2台目を内蔵できる場所の数は気にするほうです。
SSDだけで足りる人なら、M.2の空き1本で2台目を足せます。
HDDに動画を溜めていく使い方なら、3.5インチベイの記載がある型番から選ぶほうが安心です。
拡張スロットは、PCI Express Gen5 x16が1本とGen4 x4が1本で、3系統共通です。
Gen5 x16はグラフィックスカードが使うため、キャプチャーボードなどを足せる枠はGen4 x4の1本に限られます。
仕様書には、載せられるカードの奥行きと高さに制限があるという注記も付いています。
サイズと設置/掃除とメンテナンス
サイズと設置:3系統とも約210×408×410mm・約14.5kg
本体は幅約210mm、奥行き約408mm、高さ約410mmで、質量は約14.5kgです。
3系統とも同じ数字で、水冷の構成でも空冷の構成でも変わりません。
前モデルのレビューでは、奥行き408mmなら一般的な奥行き600mmの机にも置けると書きました。
ただ、14.5kgの本体を机の上へ頻繁に上げ下ろしするのは負担になります。
床や机の下に据えて使うほうが扱いやすい重さです。
置き場所を決めるときは、熱を逃がすためのスペースも確かめておくと安心です。
吸気は前面の140mmファン2基、排気は背面の120mmファン1基という配置です。
いくつかのデスクトップを使ってきた感覚では、空冷はCPUの熱がケース内の空気に乗りやすい方式です。
囲われた机の下に置くと、周りが温まります。
空冷のモノリス系やHyperXの空冷構成を机の下に入れるなら、背面と側面に少し隙間を空けてください。
掃除とメンテナンス:パネルは手で回すネジで外れる
AMD版とStealthの公式ページには、左右とフロントのパネルが工具なしで外れると書かれています。
前モデルのv2でも、背面の4つのネジを手で回すだけで両側のパネルが外れました。
底面の吸気口の網は、四隅のツメを押し下げると取り外せる作りです。
ホコリを払うたびにドライバーを探さずに済むので、掃除を後回しにしにくい筐体です。


筐体内部の様子も、前モデルの記録から紹介します。
v2では、ケーブル類が右のサイドパネルの内側にまとめられていました。
RGBのコネクタも右側に集まり、未使用の接続口が残っていました。
左側から見える空間が広いので、グラフィックスカードまわりのホコリを払う作業がしやすい作りです。
HyperXの製品ページで同じ開け方が説明されているかは、確認できていません。
実機を借りられたら、開け方をこの節に書き足します。
インテル v2 からの変化
当サイトがレビューしたv2は、Core Ultra 7 265KとRTX 5070 Tiの構成でした。
v2は2026年3月に販売を終え、いまの35Lは21構成のうち19構成がAMDのRyzenです。
筐体の寸法と質量はそのままで、中身と一部の装備が入れ替わりました。
| 項目 | 前モデル OMEN 35L(インテル)v2 | いまの3系統 |
| CPU | Core Ultra 7 265K(当サイトのレビュー機) | Ryzen 5 9600X〜Ryzen 7 9800X3D Core i7-14700F(Stealthのモノリス系) |
| チップセット | インテル Z890 | AMD B850 (モノリス系はインテル Z790H) |
| 背面のいちばん速いUSB | Thunderbolt 4(40Gbps)×1 | USB Type-C 10Gbps (Thunderbolt 4の記載なし) |
| ドライブベイ | 3.5インチ/2.5インチ兼用×1(空き1) | 系統と型番で記載が分かれる |
| OS | Windows 11 Home | AMD版・HyperXはHome、Stealthはオブスキュアを除いてPro |
| 本体サイズ/質量 | 約210×408×410mm/約14.5kg(同じ) | |
装備でいちばん大きな変化は、背面のThunderbolt 4の記載が仕様書になくなったことです。
v2には40GbpsのThunderbolt 4が1つありました。
いまの3系統の仕様書では、背面のUSB-Cは10Gbpsまでです。
外付けのSSDや映像機器を40Gbpsでつないできた人は、買い替えの前に接続方法を確かめてください。
v2の実測値は、いまの構成を検討するときの参考になります。
3DMarkのTime Spyは24,855、レイトレーシングの負荷を見るPort Royalは18,636でした。
Cinebench R23を回しているあいだ、CPU温度は75〜79度の範囲で推移しました。
ゲームを遊んでいる最中のファンの音は静かで、音が目立ったのはCinebenchのマルチスコアを測ったときくらいです。
詳しい計測はOMEN 35L(インテル)v2のレビューに残しています。
2026年9月28日時点で、インテルのCPUを積む35Lは2構成が公式ページに載っています。
Stealth Editionのモノリスとモノリスプラスです。
9月28日に見たときは、モノリスに「完売御礼」の表示が出ていました。
どちらもCore i7-14700Fで、v2のCore Ultraより前の世代にあたります。
モノリスとX3Dの構成の比べ方は、OMEN 35L Stealth Editionの解説に書きました。
Core Ultraを積むインテル版の35Lについては、リリースを今後、期待したいところです。
新しいインテル版が公式ページに載ったら、この記事の早見表に4つめの列として足します。
価格とセールの見方
3系統は、同じ週に見ても価格の出し方が違います。
2026年9月20日の一覧では、AMD版とStealth Editionの構成にキャンペーン価格が付いていました。
HyperX OMEN 35Lは同じ日にHP希望販売価格で掲載され、9月25日に見直したときも変わっていません。
9月28日13時の切り替え後も、AMD版とStealth Editionはキャンペーン価格、HyperX OMEN 35Lは同じ価格のままでした。
HPの直販は週単位で価格と掲載構成が動くので、この記事の価格は確認日つきの記録として読んでください。
HPの価格が大きく動く時期として、6月から7月の周年記念セールと10月の決算セールに注目しています。
購入を急がないなら、次の大きなセールまで値動きを追いかける選び方もあります。
他社のゲーミングデスクトップと並べた値動きは、ゲーミングPCセールガイドで毎週追っています。
当サイト経由で使える、個人向けの7%OFFクーポンもあります。
対象は個人向けPCで、132,000円(税込)以上の購入が条件です。
クーポンサイトから進むと、クーポン価格とセール価格の安いほうが表示されます。
クーポンの条件と使い方は、HPクーポンページで確かめられます。
どの系統でも支払い方は共通です。分割にした場合の月々と手数料0%の回数はこちら。
パソコンの分割払いはどこが得?メーカー別の手数料0%回数と月々の支払い早見表
向いている人/別シリーズも比べたい人
OMEN 35Lが向いている人
- 床や机の下に置く場所があり、あとからメモリやSSDを足していきたい人。3系統ともメモリ4スロット、M.2の空き1を持っています
- 光り方、OS、GPUのメーカーまで選びたい人。3系統を合わせると、光る筐体とシックな黒い筐体、HomeとPro、GeForceとRadeonから選べます
- 自分で組み立てず、水冷や電源の配線まで済んだ状態で受け取りたい人
別シリーズも比べたほうがいい人
- 置き場所が狭い人、予算を20万円台前半に抑えたい人:小型のOMEN 16L(インテル)が、RTX 3050の構成なら178,800円からあります(2026年9月25日に確認したキャンペーン価格)
- 35Lより大きな筐体と強い冷却がほしい人:OMEN MAX 45Lは360mm水冷とCryoチェンバーを積む上位のシリーズです。2構成の違いと35Lとの差はOMEN MAX 45L(AMD)の解説にまとめました
- パーツを1点ずつ自分で選びたい人:BTOのほうが選べる幅は広くなります。フロンティアやマウスコンピューターのセールはゲーミングPCセールガイドで比べられます
大学生でゲーミングPCを探しているなら、HP OMEN・Victusの学生向け解説も参考になります。
ノートとデスクトップのどちらを選ぶか、という段階から解説しています。
まとめ
OMEN 35Lは、同じ筐体に3つのシリーズ名が付いたゲーミングデスクトップです。
光る筐体でHomeを選ぶなら、AMD版とHyperXから見てください。
シックな黒い筐体でProが要るなら、Stealth Editionが候補です。
予算を30万円前後に抑えるならHyperX、RTX 5070 Tiで組むなら3系統にまたがる5構成が候補です。
拡張性は3系統でほぼ共通で、メモリは4スロット、M.2は空き1です。
差が出るのは、出荷時のメモリの枚数と、3.5インチベイの記載の有無です。
増設まで考えるなら、この2点を型番の仕様書で先に確かめてください。
OMEN 35Lを、メモリ16GBで足りなくなった人が上へ伸ばしていくための筐体と見ています。
現行機を借りて測れたら、系統ごとの実測をこのURLに書き足していきます。
よくある質問
OMEN 35Lの拡張性はどのくらいですか?
メモリスロットは4本で、AMD版とStealth Editionは空き2本、HyperXの1枚差し構成は空き3本です。
M.2スロットは3本のうちSSD用が1本空いていて、PCI Express Gen4 x4も1本空いています。
3.5インチベイは、仕様書の記載が系統と型番で分かれます。
OMEN 35LにSSDは増設できますか?
M.2スロットが1本空いているので、SSDを1枚足せます。
出荷時のSSDはAMD版とStealthが2TB、HyperXが1TBで、どれもPCIe Gen4です。
3.5インチ/2.5インチ兼用ベイの記載がある型番なら、HDDや2.5インチのSSDを入れる場所もあります。
OMEN 35Lのメモリは増設できますか?
スロットは4本で、空きは構成によって2本か3本です。
最大容量はAMD版とStealthの仕様書で128GBです。
仕様書には、自分で用意したメモリの増設はサポート外で、グラフィックスカードを外す場合があるという注記があります。
OMEN 35Lのサイズと重さは?
幅約210mm、奥行き約408mm、高さ約410mmで、質量は約14.5kgです。
3系統とも同じで、水冷でも空冷でも変わりません。
奥行きは408mmなので、奥行き600mmの机にも載せられます。
OMEN 35Lの掃除はしやすいですか?
当サイトがレビューした前モデルのv2は、背面のネジを手で回すと左右のパネルが外れ、底面の網もツメで外れました。
AMD版の公式ページも、左右とフロントのパネルが工具なしで外れると説明しています。
OMEN 35Lにインテル版はありますか?
2026年9月28日時点では、Core i7-14700Fを積む2構成が公式ページに載っています。
Stealth Editionのモノリスとモノリスプラスです。
9月28日に見たときは、モノリスに「完売御礼」の表示が出ていました。
当サイトがレビューしたCore Ultra 7 265Kのv2は、2026年3月に販売を終えました。
Core Ultraを積むインテル版の35Lは、リリースを今後、期待したいところです。


