【Lenovo IdeaPad Slim 5a Gen 11レビュー】有機ELで綺麗な映像を楽しめる、1.37kgの14型ノートPC
【PR】【機材貸出提供:レノボ・ジャパン合同会社】
スマホで撮った写真をノートPCに取り込んだとき、色の見え方が違って戸惑ったことはありませんか。
夕暮れの赤がくすんだり、暗い部分の輪郭が見えにくくなったりすると、どこまで補正すればよいか迷います。
写真を編集するなら、画面の色域や暗部の見え方も気になるところです。
今回レビューするLenovo IdeaPad Slim 5a Gen 11(14型 AMD)の画面は、その迷いにかなり答えてくれました。
当サイトのカラーキャリブレーターによる実測で、有機ELパネルの色域はDCI-P3 100%・Adobe RGB 95%・sRGB 100%。
黒の輝度は0.00cd/m²まで落ち、最大輝度は404cd/m²を記録しています。
- 有機ELの実測は DCI-P3 100%・Adobe RGB 95%・最大404cd/m²・黒0.00cd/m²
- Cinebench R23 マルチ11,302 pts。14型1.37kgのボディで6コア12スレッドが動く
- 省電力設定でYouTubeを連続再生し、実測10時間49分(残量100%→2%)
この記事は、Lenovo公式サイトと製品仕様書(2026年3月3日版)の仕様をベースに、当サイトが実機で実測したベンチマークと実際に使用した印象を加えて、2026年9月時点でまとめています。
レビュー機の構成はRyzen AI 7 445・メモリ16GB・SSD 512GB・14型WUXGA有機EL(型番83S1005GJP相当)。
ベンチマークは電源接続・電源モード「バランス」、バッテリーは画面輝度を下げた省電力設定でYouTubeを連続再生した記録、ディスプレイの計測はDatacolor製キャリブレーターによる室内暗所での測定です。
使用環境によって結果は変わります。
製品概要・基本スペック一覧
IdeaPad Slim 5a Gen 11は、14型WUXGA有機ELとAMD Ryzen AI 400シリーズを組み合わせた薄型のCopilot+ PCです。
アルミと再生素材を配合したボディは最薄部16.9mm・約1.37kg。
60Whのバッテリーと最大50TOPSのNPU(AI処理専用プロセッサー)を搭載したモデル。
| 項目 | 内容 |
| 価格 | 134,800円から Office付き149,800円/カスタマイズモデルは161,400円から (2026年9月7日時点・税込送料無料。価格は変動します) |
| カラー | ルナグレー |
| OS | Windows 11 Home 64bit(実機は25H2・Build 26200) |
| CPU | AMD Ryzen AI 7 445(6コア12スレッド/2.00GHz・最大4.60GHz/4nm) |
| NPU | 搭載(AMD公称 最大50TOPS・Copilot+ PC対応) |
| GPU | AMD Radeon 840M グラフィックス(内蔵) |
| メモリ | 16GB DDR5-5600 SODIMM(8GB×2) スロット2基・空き0・仕様書上は出荷時構成から変更不可 |
| ストレージ | 512GB PCIe Gen4 NVMe SSD(M.2 2242・QLC) |
| ディスプレイ | 14.0型 WUXGA 有機EL(1920×1200)、光沢、16:10、 10.74億色、DisplayHDR True Black 500、400nit、60Hz、タッチ非対応 |
| 通信 | Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)、Bluetooth 5.4 |
| 端子 | HDMI、USB-C 10Gbps×2(USB PD・DP Alt Mode対応)、 USB-A 5Gbps×2(うち1つAlways On)、microSDカードリーダー、 ヘッドホン/マイクコンボジャック |
| カメラ | 1080p FHD+IR(赤外線)カメラ、顔認証対応、プライバシーシャッター付き |
| オーディオ | ステレオスピーカー(2.0W×2)、Dolby Audio、デジタルアレイマイク |
| バッテリー | 3セル 60Wh 公称:JEITA 3.0 動画再生 約11.9時間/アイドル 約17.2時間 |
| 実測バッテリー | AC非接続の連続稼働 10時間49分(残量100%→2%) |
| 本体サイズ | 約313.4×222.0×16.9mm(最薄部) |
| 質量 | 約1.37kg(ACアダプターは約177g) |
| 耐久性 | MIL-STD-810H準拠 |
| 保証 | 1年間の引き取り修理 |
| 公式サイト | Lenovo公式サイトで詳細を見る |
LenovoとIdeaPad Slimシリーズの位置づけ
LenovoはThinkPadやYoga、IdeaPadなどを展開するPCメーカーです。
IdeaPadは個人向けのスタンダードライン。
今回のSlim 5aも、価格と日常の使い勝手を見ながら選びたいシリーズの一台です。
IdeaPad Slimは、薄型のノートPCを展開するシリーズです。
今回のSlim 5a Gen 11はAMD Ryzen AI 400シリーズを搭載します。
Snapdragon搭載のSlim 5x Gen 11や、Legion 5a Gen 11とは別の製品です。
比較するときは、シリーズ名とCPU、画面サイズまで確認してください。
余談ですが、IdeaPadは名前が似ていても構成が異なります。
この記事で比較しているIntel機は、IdeaPad 5i 2-in-1 Gen 11です。
IdeaPad Slim 5iと読み替えず、それぞれの製品名で比較してください。
IdeaPad Slim 5a Gen 11の3つのポイント

ポイント①:広い色域の有機EL、実測DCI-P3 100%

この価格帯で一番の驚きが画面でした。
当サイトのキャリブレーターで測った色域は、sRGB 100%・Adobe RGB 95%・DCI-P3 100%。
DCI-P3は色の範囲を表す規格の一つです。
実測では広い色域をカバーしていますが、プレビューと書き出し後の色が一致するかは、この数値だけでは判断できません。

暗い場面の見え方も別物でした。
黒表示の輝度は実測0.00cd/m²。
有機ELは黒い画素を光らせずに済むため、夜のシーンで空と建物の境目がにじまず、星の粒がそのまま点として残ります。
測定ソフトが算出したコントラスト比は400万:1超ですが、黒の測定値が0.00cd/m²と表示されたことによる数字です。
測定器で読み取れる下限まで黒が沈んだという意味で、輝度が厳密にゼロというわけではありません。

気になった点も同時にお伝えします。
白色点の実測は6800Kで、基準の6500Kよりわずかに青寄り。
測定ソフトの評価も白色点だけ3.5(5点満点)と、他項目より低めに出ました。
色にシビアな作業をするなら、キャリブレーターで一度合わせてから使うのが安全です。
光沢パネルなので、窓を背にした席では映り込みも出ます。


数値より気になるのは光沢面のほうでした。
日の当たる窓際に置いて使ったところ、映り込みははっきり出ます。
画面の角度を少し倒して光源を外す、机の向きを変えるといった調整は必要です。
有機ELの黒が深いぶん、暗い画面ほど自分の顔や部屋の景色が映るという、光沢パネルの宿命でもあります。
実使用感のレポート
ポイント②:14型1.37kgでCinebench R23 マルチ11,302 pts


CPU性能は、実測スコアから見ていきます。
IdeaPad Slim 5a Gen 11のCinebench R23は、マルチコア11,302 pts・シングルコア1,818 pts。
マルチはシングルの6.22倍でした。
6コア12スレッドでの処理性能を示す結果ですが、各コアの動作状況まではスコアだけで判断できません。
比較の相手を並べると位置づけが見えます。
当サイトが実測した薄型モバイルのうち、IdeaPad 5i 2-in-1 Gen 11(Core Ultra 5 322)はマルチ7,169 pts、IdeaPad Slim 5x Gen 11(Snapdragon X2 Plus)は7,075 pts。
比較したIdeaPad 2機種に対して、Slim 5aはマルチで約1.6倍のスコアでした。
RAW現像の一括処理や書き出しでどれだけ差が出るかは、使用アプリや設定によって変わります。
ポイント③:60Whで10時間49分、充電器は約177g

バッテリーは3セル60Wh。
省電力設定にしてYouTubeを流し続けたところ、AC非接続のまま10時間49分24秒、残量100%から2%まで動き続けました。
メーカー公称のJEITA 3.0は動画再生で約11.9時間。
約1時間の差がありますが、YouTube連続再生とJEITA 3.0は同一条件ではありません。
公称値との差だけで、カタログ値の信頼度は判断できません。
持ち出す装備も軽めです。
65WのUSB Type-C ACアダプターは約177gで、本体1.37kgと合わせても1.55kg程度。
充電時間は公称で約2時間(急速充電時)。
充電はUSB-C端子から行う方式で、付属品以外の充電器を使えるかは出力と規格の対応次第です。
電源オフのままスマホへ給電できるAlways On対応のUSB-Aも備え、モバイルバッテリーを忘れた日の保険になります。
デザイン・外観レビュー

箱から出して最初に浮かんだ感想は、ぎりぎり持ち運べるかな、という重さでした。
約1.37kg。
数字としては14型の標準ですが、1.2kg級のモバイルノートを知っていると、手に取った瞬間にずしりと来ます。
毎日持ち歩くなら、通勤・通学の荷物と合わせて考えたい重さです。

その代わり、作りはがっしりしています。
アルミニウムに再生素材とポリマーを配合したボディで、色はルナグレーの1色展開。
濃いめのグレーにメタリックな仕上げが乗り、シックな見た目にまとまっています。
教室でも打ち合わせの席でも浮かない色味。
MIL-STD-810H準拠の耐久試験もクリアしていると、Lenovoは説明しています。

細かい話ですが、私が気に入ったのは蓋の開けやすさでした。
天板の手前側に指を引っ掛けられるくぼみがあり、爪を立てずに開けます。
閉じたPCを片手で開こうとして本体ごと持ち上がってしまう、あの小さなストレスがありません。
毎日何度も繰り返す動作なので、地味に効いてきます。
サイズは約313.4×222.0×16.9mm(最薄部)で、A4用紙をひと回り大きくしたフットプリント。
パームレストは金属製で、キーボード面のたわみを抑える作りです。
梱包込みの質量は約2.1kg。
箱のサイズは約44.7×7.1×28.4cmなので、店頭で受け取ってそのまま電車で帰ることもできます。
詳細スペック紹介

メモリとストレージ
メモリは16GB DDR5-5600のSODIMM(ノートPC用の差し込み式メモリ)構成で、CPU-Zで見るとSamsung製の8GBモジュールが2枚。
DRAM周波数の実測は2793.6MHz(DDR5-5587相当)でした。
オンボード実装ではなくスロット式ですが、製品仕様書ではスロット2基のうち空きは0、搭載可能な最大容量も16GBと記載されています。
空きスロットに1枚足す形の増設はできず、容量を増やすなら2枚とも差し替えることになります。
安全に32GBへ届かせたいなら、購入時にカスタマイズモデルで32GBを選ぶのが確実です。
一方で、基板直付けではなくSODIMMスロットである以上、裏蓋を開けて2枚とも差し替えること自体は物理的にできます。
仕様書が変更不可としている以上、メーカーの想定外の作業になるので、保証の扱いまで含めて自己責任と考えてください。
Lenovoのノートを選ぶ人には、そこを承知のうえで手を入れる方も少なくありません。
私が惜しいと感じたのは、スロット式という作りに対して、仕様書の書き方が慎重すぎるところでした。
ストレージは512GBのPCIe Gen4 NVMe SSD(M.2 2242)で、レビュー機のセルはQLCタイプです。
CrystalDiskMarkの実測はシーケンシャル読込6,684.33MB/s・書込5,481.84MB/s。
ランダム4K(Q1T1)は読込86.45MB/s・書込140.13MB/sで、Gen4クラスとして順当な速度が出ています。
QLCは大容量の書き込みを続けたときに速度が落ちやすい性質があるため、動画素材を毎日大量に流し込む使い方なら、カスタマイズでTLCの1TB(+20,900円)を選ぶ判断もあります。
キーボード・タッチパッド・操作性

キーボードは84キーのJIS配列で、バックライト付き。
FnキーとWindowsキーに加えてCopilotキーも独立して並びます。
打鍵感は軽く、指当たりが柔らかいタイプでした。
エントリークラスのノートPCで硬く感じることのあるキートップとは、触れた瞬間の質感が違います。
長い文章を打ち続けても指先が疲れにくい打ち心地です。

パームレストが金属製なので、強く打ち込んだときの沈み込みも少なめ。
タッチパッドは広さもクリック音も標準的で、突出した長所も短所もありません。
3本指のスワイプのようなジェスチャー操作は、反応が素直でした。
画面はタッチ非対応なので、指で直接操作する使い方はできません。
オーディオとカメラ
スピーカーは2.0W×2のステレオ構成で、Dolby Audioに対応します。
実際に鳴らしてみた印象は、良くも悪くもまあまあ。
会議の声や動画の音声を聞き取るには足りますが、音楽をじっくり聴いて満足できる鳴り方ではありません。
マイクはデジタルアレイマイクを内蔵し、外付けを足さずにオンライン会議へ入れます。
カメラは1080pのフルHDにIRカメラを組み合わせた構成で、プライバシーシャッター付き。
実機で録画した映像を見返すと、室内照明の下でも被写体の色が自然に出て、ノイズも目立ちません。
内蔵カメラとしては素直にきれいな部類で、Web会議で表情が伝わらないような心配は不要です。
IRカメラによる顔認証に対応しているので、開いて座るだけでサインインまで進みます。
接続ポートと通信性能

ポートは左側にHDMI、USB-C 10Gbps×2、ヘッドホン/マイクコンボジャック。

右側に電源ボタン、microSDカードリーダー、USB-A 5Gbps×2(うち1つはAlways On)が並びます。
USB-CはUSB PD充電とDisplayPort Alt Modeに対応し、変換アダプターなしで外部モニターと有線マウスを同時につなげる構成です。
microSDカードリーダーが残っている点は、カメラで撮った写真を取り込む人には効きます。
一方でSDカード(フルサイズ)は非対応なので、一眼レフのカードを直接挿す使い方はできません。
無線はWi-Fi 6とBluetooth 5.4。
2026年の新モデルとしてはWi-Fi 6が一段落ち着いた世代で、カスタマイズモデルなら+400円でWi-Fi 7に変更できます。
私なら、カスタマイズモデルを選ぶ場合はWi-Fi 7への変更を足します。
完成モデルとの価格差と合わせて判断してください。
セキュリティ機能
生体認証はIRカメラの顔認証で、レンズを物理的にふさぐプライバシーシャッターも備えます。
製品仕様書にも直販のカスタマイズ項目にも指紋センサーの記載はなく、認証は顔で一本化する構成です。
Copilot+ PCとしてMicrosoft Plutonセキュリティプロセッサーを含むハードウェアベースの保護層を持つと、Lenovoは説明しています。
ベンチマーク評価(当サイト実測)
グラフィックス性能:3DMark

Time Spyは総合1,777(Graphics 1,568/CPU 7,266)。
Night Raidは総合19,240(Graphics 21,347/CPU 12,341)でした。

Night Raidが示すとおり、ブラウザや動画、事務アプリのような日常的な描画では余力があります。
Time Spy 1,777という数字は、内蔵グラフィックスとして標準的な水準です。
タイトルを選び、解像度と画質を落とせば遊べるレベルで、重量級のPCゲームを快適に動かす性能ではありません。
ゲームを主目的にするなら、当サイトで実測したRTX 5060搭載機(Time Spy 11,645〜12,778)のようなゲーミングノートのほうが向いています。
3Dレンダリング:Blender Benchmark

Blender Benchmarkのスコアは、monster 71.46・junkshop 54.06・classroom 39.54(samples/分)。
今回は目安としてベンチマークを回しただけで、Blenderで実際の作業まではしていません。
Time SpyのGraphicsスコアが1,568にとどまることを考えると、モデリングやレンダリングを気持ちよく回せる性能ではありません。
レンダリング待ちを短くしたい方には、外部GPUを積んだモデルをおすすめします。
ストレージ速度:CrystalDiskMark

シーケンシャル読込6,684.33MB/s・書込5,481.84MB/s(SEQ1M Q8T1)。
キューを浅くしたSEQ1M Q1T1でも読込3,975.20MB/s・書込3,906.95MB/sを維持しました。
アプリの起動や大きな写真フォルダのコピーで、待たされる感覚はありません。
IdeaPad Slim 5x Gen 11(Snapdragon X2 Plus)と同じ数値が出たので、このシリーズでは同じ規格を採用しているのかもしれません。
発熱・静音性
発熱は、体感で言えばほとんど気になりませんでした。
ベンチマークを一通り回したあとでも、パームレストが熱くて手を離したくなる場面はなし。
底面も同じで、膝の上に置いて作業できる範囲に収まっています。
手を置く部分の熱さが気にならなかった点は、使っていて安心できました。
今回は騒音計と表面温度計による計測ができていません。
パフォーマンステストでは、グラフィックが基準に合わないので、全部の計測ができないという結果でした。
ベンチマークを回している最中もファンの音が気になることはなく、キーボード面が触っていられないほど熱くなる場面もありませんでした。
Cinebench R23での検測中、 10分間続けて負荷をかけた末の数字なので、計測の途中で大きく息切れしてはいないと見ています。
シリーズ内比較:どの構成を選ぶべきか

IdeaPad Slim 5a Gen 11には、構成が決まった完成モデルと、中身を選ぶカスタマイズモデルの2系統があります。
同じ中身でも値段が変わるので、先に表で整理します。
| モデル | CPU | メモリ/ストレージ | 画面・通信 | 価格 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|
| 完成モデル(レビュー機) | Ryzen AI 7 445 | 16GB/512GB QLC | 有機EL/Wi-Fi 6 | 134,800円 | 写真・動画視聴・オフィス作業が中心の人 |
| 完成モデル(Office付き) | Ryzen AI 7 445 | 16GB/512GB QLC | 有機EL/Wi-Fi 6 | 149,800円 | Microsoft 365 Personal(24か月版)/Office Home & Business 2024 が必要な人 |
| カスタマイズモデル(最小構成) | Ryzen AI 5 430 | 16GB/256GB TLC | WUXGA液晶(IPS・45%NTSC)/Wi-Fi 6 | 161,400円から | 構成を自分で組み替えたい人 |
| カスタマイズモデル(上位構成) | Ryzen AI 7 445 | 32GB/1TB TLC | 有機EL/Wi-Fi 7 | 公式サイトで確認 | 長く使う人・重い編集作業をする人 |
表の価格には、ひとつ注意点を添えておきます。
Lenovoのカスタマイズモデルは、そのとき供給できる部品に合わせて構成と金額が細かく調整されます。
同じ構成でも1週間のうちに金額が動くことがあり、選べるメモリの規格そのものが入れ替わる場合もあります。
表に載せた金額は2026年9月7日時点のもので、9月16日までの表示価格。
買う時点の実額は、必ずLenovo公式サイトで確かめてください。
表を見ると判断は単純です。
16GB・512GB・有機ELで足りるなら、完成モデルの134,800円がいちばん安く済みます。
カスタマイズモデルは161,400円からと数字は大きく見えますが、その最小構成はRyzen AI 5 430・256GB SSD・液晶パネル。
レビュー機と同じ中身まで引き上げていくと、完成モデルの金額を超えます。
32GBや1TB、Wi-Fi 7が必要になったときだけカスタマイズモデルを選択するのがこのモデルの買い方です。
同じLenovoで悩む相手も挙げておきます。
メモリの換装余地を残したいならIdeaPad 5i 2-in-1 Gen 11、1.2kg未満の軽さを取るならYoga Slim 7a Gen 11が候補です。
それぞれ実機を使ったレビューを書いています。
≫ 【IdeaPad 5i 2-in-1 Gen 11レビュー】メモリ換装できるPanther Lake機を実機計測
≫ 【Yoga Slim 7a Gen 11レビュー】持ち運びに振り切った1.15kgの軽量ノートPC
価格とコスパ評価
完成モデルの価格は134,800円から(2026年9月7日時点)。
DCI-P3 100%の有機ELと6コア12スレッドのCPU、16GBメモリと512GB SSDを、この金額で選べます。
写真の表示や日常作業を重視するなら、素直に評価できる組み合わせです。
購入前に見ておきたいのは、メモリの扱いとSSD、無線の構成です。
メモリは仕様書上、出荷時構成から変更できない扱いで、SSDはQLC、無線はWi-Fi 6。
134,800円の完成モデルを選ぶなら、この構成で用途を満たせるかを確認してください。
3年後まで使うつもりなら、保存するデータや使用アプリが増えることも見込んで選んでください。
性能の評価は、CPUとグラフィックスを分けて見てください。
Time SpyはCPUスコア7,266、Graphicsスコア1,568でした。
CPUの性能を評価すれば、事務作業には向いています。
ディスププレイは綺麗なモデルは、画像編集用と評価されてされがちですが、このモデルはグラフィック性能がそこまで高くないので、動画視聴用です。
60Whの大容量バッテリーをとうさいしているので、本体は約1.37kg。
実測10時間49分という駆動時間で、持ち運ぶのにはギリギリの重さという設計です。
どちらを優先するかで、この機種が自分に合うかどうかが決まります。
総合評価と結論

IdeaPad Slim 5a Gen 11は、日常作業ができるノートで駆動時間を重視する人に検討してほしい一台です。
広い色域の有機ELと60Whのバッテリー。
13万円台でこの組み合わせを選べる一方、約1.37kgの重さとメモリの扱いは購入前に確かめてください。
良かった点

- 有機ELの実測がDCI-P3 100%・Adobe RGB 95%・sRGB 100%と広い
- 黒0.00cd/m²・最大404cd/m²で、暗い映像も明るい室内も見やすい
- Cinebench R23 マルチ11,302 ptsと、14型薄型としては高いCPU性能
- 省電力設定でYouTubeを流し続けて実測10時間49分
- 打鍵感が軽く、指当たりの柔らかいキーボード
- ベンチマークを回したあともパームレストが熱くならず、膝の上でも使える
- CrystalDiskMark実測で読込6,684MB/s・書込5,481MB/sのGen4 SSD
- HDMI・USB-C×2・USB-A×2・microSDと、変換なしでつなげるポート構成
気になった点
- 約1.37kg。毎日持ち歩くには、ぎりぎりの重さ
- メモリは空きスロットなし。増やすなら2枚とも差し替える自己責任の作業になる
- 512GB SSDはQLCで、大量の書き込みを続ける用途には不安が残る
- 無線はWi-Fi 6止まり(カスタマイズなら+400円でWi-Fi 7)
- 光沢パネルのため、日の当たる場所では映り込みが強く画面の角度調整が必要
- Time Spy 1,777で、CPU性能ほどグラフィックス性能は伸びない
本機が向いている人
- 写真のレタッチや動画視聴で、色と暗部の見え方を重視する人
- レポート作成やオフィス作業に加えて、たまに書き出し作業もする大学生・社会人
- 14万円以下でCopilot+ PCと有機ELを両取りしたい人
他のモデルも検討すべき人
- 空きスロットにメモリを足して、保証を保ったまま長く使いたい人
- PCゲームや4Kのマルチカム編集が目的の人
- 1.2kg未満の軽さや、20時間級のバッテリーを求める人
用途が合う人には、13万円台で選べる有機ELノートとして素直に勧められる一台です。
🎓 大学生のPC選びで迷ったら
学部別の必要スペックと予算の考え方は 大学生向けノートパソコンの選び方 にまとめています。
💰 買い時の判断は パソコンの買い時ガイド へ。
まとめ:IdeaPad Slim 5a Gen 11はこんな人におすすめ
写真や映像を広い色域の画面で見たいけれど、20万円は出せません。
その条件で探している方に、まず見てほしい一台です。
持ち歩きの頻度が高い方だけは、約1.37kgという重さを店頭で一度持ってから決めてください。
よくある質問(FAQ)
Q1. メモリは後から増設できますか?
製品仕様書ではスロット2基のうち空きが0、搭載可能な最大容量も16GBと記載され、出荷時のメモリ容量は変更できない扱いです。
ただし実物はSODIMMスロットなので、2枚とも差し替えること自体は物理的にできます。
メーカーの想定外の作業になるため、保証の扱いを含めて自己責任です。
確実に32GBが欲しい場合は、購入時にカスタマイズモデルで32GBを選んでください。
Q2. バッテリーはどれくらい持ちますか?
当サイトの実測では、省電力設定でYouTubeを連続再生して10時間49分でした(残量100%→2%)。
メーカー公称はJEITA 3.0で動画再生 約11.9時間、アイドル 約17.2時間です。
動画再生での結果なので、外出時の作業内容によって駆動時間は変わります。
Q3. ゲームはできますか?
3DMark Time Spyの実測は1,777で、内蔵グラフィックスとして標準的な水準です。
軽いタイトルや設定を落としたゲームなら動きますが、重量級のPCゲームには力不足です。
ゲームを軸に選ぶなら、はじめから外部GPUを積んだモデルを見たほうが早いです。
Q4. 動画編集や写真編集に使えますか?
Cinebench R23 マルチ11,302 ptsとDCI-P3 100%の有機ELの組み合わせで、フルHDの動画編集や写真のレタッチは実用的にこなせます。
4Kのマルチカム編集や長尺の書き出しを日常的に回すなら、専用GPU搭載機のほうが待ち時間で有利です。
Q5. 完成モデルとカスタマイズモデルはどちらが安いですか?
16GB・512GB・有機ELの構成なら、完成モデルの134,800円がいちばん安く済みます(2026年9月7日時点)。
カスタマイズモデルは161,400円からですが、最小構成はRyzen AI 5 430・256GB SSD・液晶パネルなので、同じ中身まで引き上げると完成モデルより高くなります。
32GBや1TB、Wi-Fi 7が必要なときだけカスタマイズモデルを検討してください。
Q6. 画面のタッチ操作には対応していますか?
非対応です。
14型WUXGA有機ELはマルチタッチ非対応の仕様で、操作はキーボードとタッチパッドで行います。
Q7. 毎日持ち運ぶのに向いていますか?
約1.37kgで、持ち運べなくはないけれど軽くはない、というのが実際に手にした印象です。
毎日の通学・通勤で運ぶなら1.2kg前後のモデルのほうが体は楽になります。
持ち歩く頻度や、充電器を含めた荷物の重さで判断してください。